今回私が訪れたのは、目黒駅から徒歩5分程にある「ホテル雅叙園東京」
東京都内でも屈指の絢爛豪華さを誇る、ミュージアムホテルと呼ぶに相応しいホテルです。
今年、私がホテル雅叙園東京の有料会員制度「ファミリークラブ」
に入会したのは先日お伝えした通り。
会員制度のハイライトとなるのは、百段階段の企画展に無料で入場できる特典です。
今回はそんな会員特典を活用して、百段階段へ見学に行ってきた様子をお届け致します。
百段階段屈指の人気企画「千の福ねこアート展 at 百段階段 猫の一生~誕生から天上界まで~」
百段階段は、概ね2ヵ月に1回、様々な企画展を展開しています。
2020年に限っては、新型コロナウィルスの影響で、
そもそも百段階段の入場すらままならなかったのですが、
9月の企画展を皮切りに、徐々に入場が出来る様になってきました。
今回、私が伺ったのは、そんな数ある百段階段でも屈指の人気企画展。
「千の福ねこアート展at百段階段猫の一生~誕生から天上界まで~」です。
2017年に初開催されたこの「福ねこ」展は、
以降、毎年春の風物詩の様に開催され、今回で4回目を数えます。
福ねこという主題とは別に、毎年テーマを変えて展示していて、
今年は1000体もの福ねこが展示されていることが最大の特徴。
では、早速ホテル内へ入っていきましょう!
正面玄関から入場して左手すぐに百段階段の入口があります。
まずはカウンターにてファミリークラブの会員証を提示。
勿論、今回の企画展もファミリークラブ会員なら無料で入場する事が出来ます。
因みに、入場料は前売り1,100円、当日券は1,600円となっています。
既に前売り券は販売終了となっている為、実質1,600円お得になりました。
入会金3,000円の内半分はこれで回収出来た算段ですね。
入口前で体温を検知し、異常がなければいざ、入場です。
百段階段専用エレベーターから見応えたっぷり!福ねこさんもお出迎え!
百段階段へは専用のエレベーターで入場します。
ボタンの隣には、1体目の福ねこさんがご案内。
これを1000分の1に含めるかどうかは謎ですが。
雅叙園と言えば螺鈿細工。
エレベーターの扉の装飾にも螺鈿細工が沢山あしらわれています。
私、この螺鈿細工が大好きで、日本の工芸品の中では一番好きかもしれません。
別段、用もないのに、ホテル館内の螺鈿細工を見に行く事も屡ある程。
この専用エレベーターの中がこれまた凄いんです。
3面全てに螺鈿細工が配されており、非常に荘厳です。
このエレベーターだけでもかなり見応えがあると私は思っています。
見事な唐獅子が描かれていますね。
縁取りにも螺鈿細工が施されていて、迫力と優美さを併せ持っています。
エレベーターは非常にゆっくりと3階に上昇してきます。
今では珍しい油圧式のエレベーターとなっているそうです。
エレベーター内の様子を見る時間は割とたっぷりあるので、
楽しみながら百段階段の入口へ。
エレベーターを降りると、ドーンと福ねこパネルがお出迎え。
因みに、このパネルに写る福ねこさんは後程お目に掛かる事が出来ますよ。
百段階段の面白い点は、
企画展それぞれで、エレベーターを降りた時の雰囲気がガラリと変わるところ。
今回の福ねこアート展は、割とあっさりした感じのお出迎えですが、
展示次第では妖艶だったり荘厳だったりと、
様々な顔を見せてくれるので、同じ場所でも飽きがないのが素晴らしいです。
入口付近ではネコ繋がりでリアルな猫の写真展も。
可愛い・・・。
ネコ好きにはこの写真展でも中々に時間を掛けてしまうかもしれませんね。
では、早速中へ入りましょう。
百段階段は土足厳禁!履物はビニール袋に入れて持参
少し歩くと、小上がりになっていて、そこで履き物を脱ぎます。
所定のビニール袋に履物を入れて観覧するので、ブーツの方はご用心。
入ってすぐにグッズ販売店が見えてきます。
今回は福ねこ展なので、猫グッズが豊富に用意されていました。
勿論、百段階段ならではのグッズも多数点在。
では、いよいよ百段階段を上がっていきましょう。
懐かしさを感じさせる階段。
この階段の見所は天井の壁画です。
階段の幅が狭めなので、天井を見上げる時は十分注意してくださいね。
ここから各階の間でテーマ毎に分かれた福ねこを見る事が出来ます。
ダイジェストでその様子の一部をお届けします。
因みに、福ねこアート展は写真撮影が何方でも可能です。
ここはもっとも百段階段らしい間となっている「十畝の間」
福ねこも少し控え目に、部屋の隅にのみ展示されています。
百段階段は360度油断してはなりません。
この天井画も本当に見事です。
四季折々の花と鳥の絵が描き込まれています。
また、黒漆の縁や柱には螺鈿細工が施されている場所も多いです。
福ねこや天井画をゆっくり見られる椅子が設置されている心遣いも嬉しい。
こちらは「漁樵の間」。
この百段階段でも最も絢爛豪華と言って過言ではない間となっています。
室内の多くが金箔、金泥、金砂子で仕上げられていて、
艶めいた質感で満たされています。
一気に100体の福ねこが鎮座する泣き猫百覧会。
目も耳も鼻も口もない不思議な神「渾沌神」の死を悼んで集った福ねこ達が周りを囲んでいます。
引きの写真だとどんな表情をしているか判り辛いですね。
ちょっと近付いてみましょう。
何とも表情豊かな猫たちが見てとれます。
単に泣いている猫もいれば、涙をぐっと堪えている猫もいたりと、
本当に表情豊かです。
勿論、猫たちだけでなく、こちらの天井画も見事。
百段階段は展示だけでなく、百段階段そのものを楽しめる為、
二重の感動があるのが良いですね。
今回の福ねこアート展では、「草丘の間」にて、
22人のアーティストによる特設ギャラリーが展開されています。
しかも、一部の福ねこはそのままお買い上げしてご自宅へ連れて帰る事も可能。
そのジャンルは多岐に及び、ぬいぐるみや陶芸品、置物やジュエリーまで、
様々な福ねこを眺める事が出来ます。
お手頃な価格帯のものもあるので、ちょっとしたお土産にも最適です。
因みに、幾つかの間では、百段階段や雅叙園東京の歴史を紐解いた映像が流れています。
こちらも、企画展と併せて楽しむ事が出来る他、
雅叙園東京そのものへの造詣が深くなる為、一度ご覧になる事をおすすめします。
百段階段の帰りに、雅叙園東京館内を歩く際、
一味違った楽しみ方が出来る様になりますよ!
閑話休題。
「静水の間」では、誕生日猫として366体の猫がお出迎えしてくれます。
ちゃんと閏年の福ねこさんも居るのが嬉しいですね。
ご自身の誕生日福ねこや、お知り合いの誕生日福ねこを写真に収めてあげるのも楽しそうです。
間の中央には、入り口でお出迎えしてくれた福ねこさんが鎮座。
誕生と新しい出発を祝う福ねこさんだそうです。
この福ねこ展でも最もラブリーな福ねこと言っても過言ではないでしょう。
膨れたお腹がたまりません。
触りたいですが勿論触ってはいけません。
写真を撮るくらいで我慢しましょう。
幸せそうな顔が癒されます。
「星光の間」では、様々な発想で生み出された福ねこ達がお出迎え。
摩訶不思議な福ねこやインスパイアされた福ねこ等、一癖も二癖もある福ねこ達が沢山。
他にも「清方の間」では、独特な世界観を併せ持つ50匹の猫があなたを待っています。
この間にいる猫たちは、本としても出版されているので、
気になった方は特設ギャラリーにて購入する事も出来ますよ。
さて、駆け足でお送りした福ねこアート展もいよいよ最後です。
99段目を上って・・・。
あれ?百段階段なのに99段ってどういう事?
諸説あるそうなのですが、
①奇数は陽数、縁起の良い数だから
②未完の美学、完ぺきな数字より、発展性のある数字に
の2つの説が有力だそうです。
要はゲン担ぎなのですが、日本人らしい発想で素敵だと思います。
最後に出会う福ねこさんは「超幸福猫」
この形容し難い表情。お道化たポーズ。
幸福とは何かを思わず考えてしまいそうになりますが、
この姿を見ると、それを考える事すら煩わしく思えてしまう程、
不思議な魅力を持っています。
他にも、100体のユニークな福ねこさん達があなたのお越しを待っています。
因みに、「げんかつぎおみくじ」なるものも開催されていて、
出た番号の福ねこさんがあなたの守り猫となってくれるとの事。
こちらは別料金になっていますが、折角足を運んだのでしたら、
是非ご自身の守り猫とご対面してみては如何でしょうか。
帰りのエレベーターを待つ際も、荘厳な螺鈿細工を楽しむ事が出来ます。
これで福ねこアート展見学はおしまいとなります。
百段階段にはお手洗いがありません。福ねこさんと会う前に済ませてから入場を。
唯一の注意点として、百段階段内にはお手洗いがありません。
ですので、予めお手洗いは済ませてから入場する様にしましょう!
因みに、お手洗いそのものはあるにはあるのですが利用する事は出来ません。
何故なら・・・
1000体もの福ねこが襲来した事により、
完全に行き場を失ったねずみさんの居場所となっているのです。
そっとしておいてあげましょう。
百段階段 福ねこアート展 まとめ
- 1000体もの福ねこは圧巻の一言!
- 可愛い!
- 必ず1匹は好きな福ねこが見つかるはず!
- お土産売り場もあるので、お気に入りの福ねこグッズを購入してみては?
- おみくじを引いて自分の守り猫を見つけよう!
凄く楽しい企画展でした。
百段階段の魅力もさることながら、
様々な楽しみ方を提供している福ねこアート展は、
人気があるのも頷けます。
今回、私はそれなりに駆け足で展示を見ていきましたが、それでも1時間弱掛かりました。
ゆっくり見て周るなら2時間位は掛かるのではないでしょうか。
お誕生日福ねこや守り猫等、自分に寄り添った展示もあれば、
独自の世界観を展開する、猫の展示もあったりと、
独特な振れ幅が本当に面白いです。
また、百段階段を見終わった後も、
ホテル雅叙園東京に点在する壁画や展示物、滝やお庭を眺める事が出来るのは嬉しい点。
一部ホテルレストランは現在大人気な為、利用する際は予約が必須な場合も。
館内を見て回るだけでも十分楽しいので、是非一度散策してみては如何でしょうか。
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