2回の予定だったこの特集記事ですが、
2020年1月28日付けでとある発表が三井不動産からありました。
「三井不動産グループの新ホテルブランドを誕生させる」
丁度、三井不動産グループのホテルを追っていたタイミングだったので、
今回は特別にこの新しいホテルブランドについても取り上げていきます。
新ホテルブランド『sequence』
三井不動産が発表した新たなホテルブランド「sequence」
シーケンスと名付けられたこのホテルブランドは、
「つながり・連鎖・流れ・連続」という意味合いの元、
ヒト・モノ・コト、様々な「出会い」で繋がる場所になる様にとの想いが込められています。
メインターゲットは、世代問わず、多様化する現代のニーズに敏感な人達となっています。
その為、ブランドコンセプトやサービスは、かなり独特な形態を取る様です。
具体的には3つのコンセプトで形成されます。
SMART:気の利いた心豊かになれる時間
ホテルとしてはかなり奇抜なチェックイン・チェックアウト時間を採用しています。
何と17時チェックイン、14時チェックアウトが標準との事。
また、ある程度自由にチェックイン時間を前後出来る様、
「フレキシブルなチェックイン&アウト」が意識されているそうです。
変わった取り組みとしては、12時まで朝食を利用出来る「エニータイムブレックファスト」
ホテルの醍醐味の1つと言えばやはり朝食です。
ホテルでの滞在ではランチやディナーよりも最重要視する方も多いのではないでしょうか。
多くのホテルが6:00~10:30前後を朝食の時間に充てているのですが、
「sequence」ではブランチの様な時間帯でもホテルの朝食が楽しめる様になります。
最新テクノロジーの導入にも余念がありません。
顔認証によるセルフチェックインやルームチェックアウト、キャッシュレスにも対応しています。
顔認証がどの様な手続きで行われるかは判りませんが、
未来を感じさせるテクノロジーの導入はホテルに新たな時代の到来を予感させますね。
他には、ゲスト自身が自由にアメニティを選べるアメニティボックスの設置、
地球環境の配慮も行われる様です。
OPEN:誰にでも開かれた空間
ホテルという場所柄、中々気軽に立ち寄る事が難しいイメージはどうしてもあるかと思います。
「sequence」 では、そんなイメージを払拭する為、
宿泊客だけでなく、近くに来た時にふらっと立ち寄る事が出来る、
そんなオープンなホテルレストランがテーマです。
日常的に利用する事が出来れば、ホテルレストランだけでなく、
ホテル自体もより身近な場所に感じる事が出来、双方にとって良い事が多くなります。
CULTURE:その街ならではの文化を楽しむ体験
インテリアやアート、コミュニティイベントなど、様々な仕掛けを予定しているそうです。
注目すべきは、やはりコミュニティイベントの実施を予定している事でしょうか。
アート系だけでなく、フード系のイベントも企画しているのはホテルでは珍しいです。
クリエイターや生産者とゲストが繋がる切っ掛けを作るホテルになると嬉しいですね。
現在開業予定は3ホテル!1つ目は渋谷区ミヤシタパークに誕生!
三井不動産の新ホテルブランド「sequence」 は、既に3ホテルが開業予定となっています。
まず第一号となるのが、 『sequence | MIYASHITA PARK』
渋谷区と三井不動産が共同で進めてきた新宮下公園の目玉スポットに、
ホテルも併せて誕生します。
ミヤシタパークとして誕生する公園施設は、
地上5階建て、駐車場も完備の都市型公園となっています。
公園としては勿論の事、
商業施設としての役割の他、スケート場やボルダリングウォール、
多目的運動施設等、渋谷の新たな注目スポットとして生まれ変わります。
肝心のホテルは、そのミヤシタパークと併設でホテル棟が別途建設され、
4階~18階がホテルとして運営される予定です。
開業は2020年6月11日と既に決定済み。
客室数は240室と、中々の部屋数に。
フロア構成も既に発表されており、
4階はホテルロビー&ロビーラウンジカフェ、
5階はレストラン、6~17階が客室フロア、
そして最上階の18階にはルーフトップバーとレストランが予定されています。
現状、滞在費は1室2名で13,000円前後~と、渋谷という立地を考えればまずまずなお値段に。
客室の特徴としては、やはり「Bunkタイプ」のお部屋が目を引きます。
懐かしささえ感じる2段ベッドを基準とした機能的な客室になっています。
Bunkタイプの客室は17㎡くらいと、ビジネスホテルよりは気持ち広い他、
ベッドが2段ベッドなので、その広さは数値よりも大きく感じそうです。
2つ目は京都五条烏丸に!
2軒目の開業となるのは、京都の烏丸線五条駅に程近い場所になります。
メインの通りなので、タクシーで向かうのも容易な程立地は抜群。
2020年7月22日の開業が既に決定しています。
地上9階建てで、2~9階が客室となる予定。
客室数は全208室と、こちらも中々の客室数に。
1軒目のミヤシタパークとは打って変わって、
シンプルでモダンなデザインが特徴です。
客室によっては、ワークデスクが広くとられていたりと、
ビジネスユースも想定した客室の造りになっています。
1階には朝食会場も兼ねるレストラン&バーが。
連なったソファー席があったり、カウンター席があったりと、
ゲストに対してオープンなホテルレストランになりそうです。
変わり種としては、地下1階にリラクゼーションスペースがある点。
大浴場の他、岩盤浴の出来るホットストーンが予定されています。
他にも、アロマスチームサウナ等、滞在時にリラックス出来る設備が予定。
自由な発想と自由な使い方が出来るホテルになりそうですね。
3つ目は水道橋に!水道橋駅前ホテル計画はSequenceとして開業
こちらはまだ外観のイメージのみ発表となっています。
前回情報をお届けした「水道橋駅前ホテル計画(仮)」
どうやら、この水道橋駅前に開業するホテルが、
「sequence | SUIDOBASHI」になるそうです。
客室数は119室を予定。
開業は前回の情報と変わらず、2020年の秋を予定。
付帯施設は果たしてどうなるのか、続報が待たれます。
まとめ
- 三井不動産ホテルに新たなホテルブランドが誕生!
- 決済はほぼ完全キャッシュレス!新時代の到来を予感させるホテルに!
- 顔認証等、今後の他ホテルへの指針になるかも!?
- 身近なホテルとして期待大!
当初は全2回を予定していた三井ガーデンホテルズの特集記事。
プレスのタイミングが絶妙だったことも手伝い、全3回になりました。
ホテル計画として予定されていたものが、
ガーデンホテルブランドではなく、全くの新ホテルブランドになるとは思いもしませんでした。
しかも、そのどれもが個性的なホテル。
やはり、今の低価格帯ホテルのニーズは個性的なものが求められているのかもしれませんね。
ミヤシタパークは注目のホテルになりそうです。
渋谷は「hotel koe tokyo」を筆頭に、個性派なホテルが集合してきました。
ただ、価格帯を考えると、そのどれもが2万円前後~のホテルが多く、
渋谷は気軽に泊まれるホテルが少なかった事は事実。
そこに、低価格、個性派、最先端を引っ提げて登場した「sequence」は、
渋谷のホテル競争に風穴を開けてくれそうです。
今後も、三井不動産ホテルグループは、面白い事に挑戦してくれるのではないでしょうか。
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