2019年3月に開業したザ ロイヤルパークキャンバス銀座8。
キャンバスブランドでは全国で2軒目となるホテルです。
ロイヤルパークホテルとはサービス面が大きく異なり、
宿泊特化型よりのホテルとなっています。
「Make it Happen そこに集う、何かが生まれる」
がテーマとなっているこのホテル。
今回は「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8」の様子を見ていきましょう。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 現代的な宿泊特化型ホテル
ホテルは資生堂ビルから中央通りを挟んだ真向かいに位置します。
銀座駅にも、新橋駅どちらにも近く、利便性の良い場所です。
一階の入り口は、ほぼ全面ガラス張りになっている他、
割と主張がない入口なので、
注意していないと通り過ぎるかもしれない程です。
1階はやや手狭ですが、シンプルにまとまっています。
正面にはロビーフロントが、隣にはティーサロンが備わっています。
このティーサロンは、ホテルバーの代わりも担っています。
フロントでは、名前の確認と、タッチパッドによる予約内容の確認を終えると、
かなり早くカードキーが出来上がりました。
ウェルカムドリンクも提供されており、
お1人2回まで、アルコールドリンクやソフトドリンクを、
先程のティーサロンにて提供されますが、これは後程。
ルームキーを持って、ワクワクドキドキの客室へと向かいます。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 スタンダードダブルはちょっとシンプル過ぎるかも・・・
エレベーターは、カードキーを翳して、
宿泊のフロアの階数のみを選べるセキュリティーの高いタイプ。
一応、高階層をリクエストしておきました。
今回は最もリーズナブルなスタンダードダブルで予約。
ブッキングされたのは10階の客室。
フロアは少し暗めな照明になっています。
写真は結構輝度を上げているので明るく見えますが、実際にはもっと暗いです。
早速客室へと歩みを進めましょう。
手前から順番に見ていきます。
スタンダードダブルは、クローゼット等がありません。
不便なのはバゲッジラックもない為、荷物を置く場所が限られています。
また、ハンガーも掛けられる場所が2つしかなく、利便性はイマイチ。
スリッパは気持ちペラペラなタイプ。
場所がない為無造作に置かれています。
一応スリッパくらい置くスペースはあるので、
そこに置けば良いのにと思わざるを得ず・・・。
ハンドバッグでもギリギリ収まるかどうか微妙な棚。
どうせならここにスリッパを置けば良いのにと私は思ってしまいました。
幅が細すぎて何も置けないんですよね・・・。
先にウェットエリアを見て周りましょう。
と言っても、特筆すべき点は特にありません。
タオルにはホテルブランドのロゴ入り。
ややゴワゴワしているのが気になります。
スーペリアツインの上位ランク以上にならないとバスタブはなく、
基本的にはシャワーブースとなっています。
嬉しいのがレインシャワーも使える点。
シャワーブースはやはりレインシャワーがあると
使い勝手や気持ち良さが全然違います。
バスアメニティはキャンバスブランドロゴ入りのオリジナル。
こちらはホテル内で購入する事も出来、各種1,980円となっています。
マンダリン等の柔らかい香りがベースらしく、洗い心地も上々です。
ベイシンはベッドルーム側にあります。
宿泊特化型のホテルに最近増えてきていますが、
私はこのタイプの設計があまり好きではありません。
大きい鏡は使いやすくて〇。
大きめのボディタオルはバスタオルと同じでややゴワゴワした感じに。
宿泊特化型なので仕方ない点かもしれませんが・・・。
折角ブランドロゴも入ったオシャレなものなのに、
メンテナンスのイマイチさで微妙に評価が下がるのは勿体ないと思います。
写真で見ても、特に左側のタオルはゴワゴワ感が伝わるかと・・・。
ドライヤーは端に設置。
こちらの棚も微妙な幅な為、特に何かを置く事も難しく・・・。
スタンダードダブルのデザインに関してはイマイチと言わざるを得ません。
ベイシンの下には冷蔵庫等が収納されています。
この手前には小さなテーブルがあるので、利便性が・・・。
収納力も冷却力もしっかりある冷蔵庫です。
一段目の引き出しには鏡が収納されていました。
こういうタイプの鏡は久しぶりに見た気がします。
2段目の引き出しにはポットやコップ類が収納。
そう言えば、ルームアメニティを見掛けないと思いませんでした?
このホテルの特徴として、タオルを除き、
ルームアメニティは客室に一切置かれていません。
その代わり、フロントのすぐ隣にアメニティコーナーが設置されていて、
必要なルームアメニティは自分で客室へ選んで持っていくタイプになっています。
ブティックホテル(※要はラ〇ホ)と同じシステムです。
私自身は、このシステムに大賛成です。
選べるアメニティは概ね写真の通り。
女性用化粧品セットは有料販売のみとなっている点に注意が必要。
コーヒーや紅茶等、自分で好きな物をチョイス出来るのが楽しいです。
一番端の引き出しはセキュリティーボックスになっていました。
宿泊特化型はセキュリティーボックスが無い事も多いので、
連泊時の安心感が違ってきますね。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 スタンダードダブルの魅力はベッド周りに集約。
では、いよいよベッド周りを見ていきましょう。
テレビは大き目サイズでベッド正面に位置する為、
ゴロゴロしながら見るには最適です。
客室からの眺めはこんな感じに・・・。
立地が立地なので、銀座らしい街並みを眺めるのは、
ランクの高い客室以外は期待出来ません。
カーテンを締めても恐らく外からは見えてしまう気がします。
その為、基本的には開けない方が良いのではと私は思っています。
窓側は完全に締め切ることもできます。
締め切った方がデザイン的にもオシャレになります。
ただ、注意点として、締め切ると客室がかなり暗くなります。
写真は全体的に輝度を上げているので明るいですが、
実際には全てのルームライトを付けても相当暗いです。
過去宿泊記を書いたホテルの中では、
シークエンスミヤシタパークが一番暗かったですが、
その次に順位付けするくらい、ルームライトが暗めな客室となっています。
ベッドサイドのテーブルにはお水が2つ備え付け。
ビジネスホテルでは省かれることも多いですが、これは嬉しいサービス。
コーヒーや紅茶を飲む時は、ミネラルウォーターの方が気分的に良いですし。
ゴミ箱に電話、目覚まし時計、そしてコンセント類が集約。
新しいホテルなのでUSBコンセントもしっかり完備です。
この客室のハイライトはやはりベッドでしょう。
寝心地がかなり良く、ベッドライトも雰囲気を高めてくれます。
枕やクッションが豊富なのも嬉しいです。
掛け布団にはホテルのロゴマークが刻まれています。
ルームウェアは上下に分かれたタイプ。
全体的にややスリムなサイズ感になっています。
着心地はまずまずですが、やはりちょっとゴワゴワ感が気になります。
こういうルームウェアは気に入った方が購入される場合も多いのではと思うのですが、
何故かこのルームウェアは販売されておらず、
Tシャツやキャップが販売されています。
ベッドライト周囲にはルームコントローラーが集約。
ベッドライトは自由に角度を変えられるのですが、
写真左側のベッドライトは固定がかなりユルユルになっていてちょっと困惑。
これは後程記載しますが、全体的にメンテナンスが微妙な気がします。
枕もクッションも全体的に柔らかい質感になっており、
寝心地や触り心地は良好。
ただ、クッションはご覧の通り、少し元気がなくなってきている気が・・・。
触り心地が気持ちいい分、へたりも早そうなので、メンテナンスが大変そうです。
客室の様子は以上です。
ベッドで寝転がるのが好きな方にはおすすめし易い客室だと思います。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 ラウンジやジム、ランドリーも完備!
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8の2階には付帯施設が複数あります。
現在フィットネスジムは完全予約制となっていた為、
付帯施設のハイライトとも言えるキャンバスラウンジを覗いてみましょう。
こちらのラウンジはかなり変わった形態のラウンジとなっており、
キッチン、ラウンジ、ミュージックライブラリーの3つに分かれています。
まずはキャンバスキッチンから見ていきましょう。
以前置かれていたものは、電子レンジ以外全て撤去されています。
製氷機は現在も自由に使えます。
プラスチックカップも備え付け。
本来は、イベント時にこちらのキッチンで料理等もする予定だったのでしょう。
コンベクションオーブンや電子レンジ、IHコンロ等の設備が。
電子レンジは宿泊ゲストなら自由に使ってもOKです。
何とバルミューダ製の電子レンジとなっています。
ご覧の様に、現在飲食は全てのエリアで禁止に。
その為、以前はラウンジに設置されていたフリードリンク類も全て撤去されています。
また、飲食が出来ない為か、利用する人は皆無に等しいです。
キャンバスキッチンから翻ってラウンジ部を見ていきます。
非常に居心地が良さそうなラウンジ。
置かれている調度品の質もそれなりに良く、
このホテルのハイライトと呼ぶに相応しい場所となっています。
お1人様用のシングルデスクも2ヵ所あるのが興味深いですね。
喧騒を感じつつ、デスクワークに興じる事が出来るのは面白い試みです。
本来の姿に戻れば、こちらを利用する方も多そうです。
色んなタイプのソファーや椅子が置かれています。
もう少し日が暮れれば、よりムードが高まったラウンジになりそうです。
最後に見るのはミュージックライブラリー。
その名の通り、沢山のレコードが集められ、
本来ならばゲストは自由にお気に入りの曲を楽しめます。
現在はコロナ禍だからか、ただレコードを眺めるだけのスペースに。
洋楽が中心かと思いきや、JPOPもあったりと、
多種多様なレコードが集められています。
キャンバスラウンジから1段下がった場所にあり、
席数も僅か2席しかありません。
夜になれば、カップルの特等席になる場所ですね。
因みに横の階段からはティーサロンへと繋がっています。
折角ですので、ウェルカムドリンクをティーサロンで楽しみましょう。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 ウェルカムドリンクサービスが!ティーサロンはカウンターのみのオシャレ空間。
フロントの隣に位置するティーサロン。
カウンターのみの店内では、様々なお茶を楽しめる他、
カクテルやモクテルも多数楽しむ事が出来ます。
ウェルカムドリンクはカウンターで注文後、
ティーサロンで飲める他、客室に持ち帰る事も可能です。
利用している方は極僅か。
ハッピーアワーも開催しており、リーズナブルなフリーフローも展開しています。
90分1,500円と、銀座という立地を考えれば中々にリーズナブル。
ホテル館内の様子は以上です。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 朝食は残念ながら楽しめず・・・
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8最大のハイライトとなるのは、
最上階に位置するレストランOpusだと思います。
テラス席も備え、最上階ならではと、銀座らしい景色を楽しむ事が出来ます。
私も楽しみにしていたのですが、何と現在は朝食が休業中。
その為、ホテルのハイライトを味わう事は叶わずでした。
コロナ禍でお酒が飲めないのはともかく、
まさか朝食が食べられないとは想定外です・・・。
ちょっとだけ残念な滞在になりました。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 まとめ
- 自由な発想、自由な過ごし方が出来るカップルにおすすめ!
- 平常時に戻れば魅力的なラウンジが利用出来る!
- 客室はスーペリアダブル以上がおすすめ!
- ビジネス利用はテーブルや収納力の関係で△
今回私は6,500円というこのホテルでは破格の価格帯で宿泊する事が出来ました。
本来は13,000円前後~がこのホテルの価格帯のはずですので、
評価基準はその価格帯に合わせて記載しています。
サービスはかなりラフで、宿泊特化型らしいもの。
決してロイヤルパークだと思って宿泊はしない事を強くおすすめします。
経年劣化が端々で見受けられる他、タオルのゴワゴワ感等、
2年でこの状態という事を踏まえると、今後はやや心配。
昨今の流行を各種取り入れているホテルではあるものの、
どこか使いこなせていない感は否めません。
客室はオシャレなのですが、
スタンダードダブルの構造はお世辞にも優れているとは言えません。
やはりスーペリアダブル以上の客室から真価を発揮するホテルだと思います。
ただ、スーペリアダブルはかなり人気が高く、すぐ予約で埋まってしまいます。
出来るだけ早めの予約を心掛ける事をおすすめします。
ビジネス利用は、客室の造りを考えると不向きではありますが、
ラウンジで静かに仕事をするという発想にすれば、
中々に居心地の良いワーケーションになるかも。
このホテルはゲストの使い方次第で色んな変化がある珍しいホテルだと思います。
自由な発想、自由な楽しみ方が出来るカップルの方なら、
より魅力的なホテルとして利用出来るのではないでしょうか。
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