ホテルによっては、高階層などに特別なフロアや客室が存在します。
「クラブフロア」
通常フロアと比べると数千円から数万円の違いがあり、お手頃とは呼べません。
しかし、そのサービスはまさしくエグゼクティブ。
多くのホテルがクラブフロアラウンジを常設し、
軽食や飲み物、夜にはアルコールを含む簡単な食事まで取る事が出来ます。
勿論、料金は宿泊費に含まれているので、何も気にせずゆっくり楽しむ事が出来ます。
クラブフロアコンシェルジュが居る事もあり、
レストランの予約から、ちょっとしたサプライズのお願いまで、様々な要望を引き受けてくれます。
こちらでは、そんな「クラブフロア」があるホテルをご紹介します。
クラブフロアに泊まる事を趣味としている筆者の感想も記載しますので、
ホテル選びの参考になれば幸いです。(感想は辛口です、あくまで個人の感想です。)
当サイトのクラブフロアを紹介する基準はコチラのページにて。
札幌パークホテル「エグゼクティブフロア」
会員制度「グランビレッジ」
ホテル最上階の10階にあるクラブフロア。テーマは「Park in Park」
その名の通り、パークホテルの中のパークホテルという意味ですね。
対象客室数は僅か16室のみです。
2023年にはヒルトン札幌パークホテルとして建替え予定。
サービス名 | 備考欄 |
客室冷蔵庫内ドリンクフリー | |
ビデオ・オン・デマンド視聴無料 | |
朝刊・夕刊サービス客1紙ずつ無料 | |
駐車料金無料 | 通常1滞在1,030円 |
バスアメニティセット | オムニサンス、エトロから選択 |
朝食無料サービス | 通常2,500円 テラスレストラン「ピアレ」、 日本料理「なだ万雅殿」、 ルームサービスのいずれか選択可能 |
デザートセットサービス | テラスレストラン「ピアレ」にて、 デザートとドリンクのセットが 1泊につき1回利用出来ます。 11:30~20:30のみ |
ワンドリンク&オードブルサービス | 「パーククラブ」にて、 ワンドリンクとオードブルのセットが、 1泊につき1回利用出来ます。 ビジター料金も無料になります。 |
2017年にサービスの大幅拡充が施されました。
以前のサービスだとかなり貧弱なサービスだったのでこれは大変喜ばしいです。
朝食無料、デザート、会員制バーでのワンドリンク等、
滞在を素敵にするサービスが増えました。
通常フロアとの価格差は依然変わらず大体2倍程。
価格帯は最低価格でも40,000円代と、北海道のホテルでもかなり高め。
部屋の広さは通常フロアと比べると広いですが、
価格差を埋められる程のサービスになったかと言われるとやはり難しいです。
センチュリーロイヤルホテル「エクスクルーシブ・フロア・ブラン」
18階にあるクラブフロア。全ての部屋が58㎡以上という贅沢な造り。
また、特別階のサービスもやや独特です。
対象客室数は僅か12室です。
サービス名 | 備考欄 |
ネット接続無料 | |
ビデオ・オン・デマンド無料 | |
専用バスローブ | |
専用パジャマ | |
駐車料金無料 | |
ロクシタン・バスアメニティセット | |
冷蔵庫内ドリンクフリー | |
朝刊・夕刊サービス | |
朝食無料 | 通常2,700円 |
ラウンジ等の定番サービスはないですが、フロア自体に拘りを持っているのが好印象。
30,000円弱とややお値段が張る為、気軽に利用出来ないのは少々残念かもしれません。
通常フロアとの価格差も約1万5千円~と、悩ましい差です。
クロスホテル札幌「クロスフロア」
15階~17階に位置するクラブフロア。
ビジネスユースにも応えるホテルだけあって、シングルルームも完備されています。
対象客室数は33室です。
2019年春にリニューアルが施されています。
サービス名 | 備考欄 |
バスアメニティセット | THANN・ila・Miller Harrisの3種から |
ウェルカムドリンクとスイーツ | |
バスローブが追加 | |
ミル、フレンチプレス、ブレンドコーヒーが追加 |
一般的なクラブフロアを想像すると肩透かしを受けるかもしれません。
どちらかと言うと通常フロアからワンランク上の「アッパーフロア」近い印象です。
通常フロアとの価格差は3,000円前後~と、サービスが刷新された事に合わせ、
差額もかなり少な目になりました。
客室の広さ等は変わらない為、単純に快適に過ごすか否かで決めていいかと思います。
登別グランドホテル「エグゼクティブフロア」
戦前から続く歴史あるホテル「登別グランドホテル」
2014年に新設された7階の「エグゼクティブフロア」は、あまり類を見ない特別階になっています。
対象客室数は僅か11室のみです。
サービス名 | 備考欄 |
3階専用ダイニング「華扇」での夕食・朝食 | エグゼクティブフロアの宿泊者専用です。 |
専用バスセット | バスローブ・アメニティがエグゼクティブフロア専用の物になります。 |
こちらも、クラブフロアというよりは、普通に上級なお部屋という感じ。
プランによっては「華扇」での食事を、通常のレストランでの食事に変える事も出来ます。
(「華扇」でのプランよりも約6,000円安いです。)
折角宿泊するのであれば、絶対に「華扇」にて食事を取った方が楽しいと思います。
札幌グランドホテル「Grand in Grand」
会員制度「グランビレッジ」
札幌駅に直結する「札幌グランドホテル」の本館4階。
こちらも創業80年を超える老舗ホテルです。
「ホテル・イン・ホテル」を謡うクラブフロアです。
対象客室数は僅か15室です。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブラウンジの利用 | 本館4階 営業時間9時~22時。 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可。 コンシェルジュサービス有。 10時~17時はティータイム。 ソフトドリンクやケーキ・お菓子が愉しめます。 17時~21時30分はアルコールタイム。 アルコールやオードブルも愉しめます。 |
アメニティ追加 | BVLGARI オ・パフメ オーテルージュ、 プライベートラボ ジャムレーベル (シャンプー&コンディショナー)、 バスローブ、 2ピースパジャマ |
朝食無料 | 通常2,800円 ルームサービスも可 |
ヒーリングコート レノックスの利用サービス &エステ20分無料 | ジム&サウナです。 通常2,000円 |
冷蔵庫内ドリンク無料+ウェルカムワインハーフボトル | |
ターンダウンサービス | |
朝・夕刊1紙サービス |
こちらのエグゼクティブラウンジは、朝食は対象外。
朝食はレストランで取る形になります。
北海道にあるホテルの中では随一のサービスを誇るクラブフロアです。
ジムの無料もあり、クラブフロアとしては比較的標準的なサービスモデルかと思います。
アメニティは豪華ですし、品数こそ少な目ですが、クラブラウンジの質は割と良好。
問題はその凄まじいまでの価格差。一番リーズナブルな通常フロアとの差は約4万円。
次に豪華なコンフォートフロアと比べても約3万円の価格差。
北海道のホテルのクラブフロアとしては
最もサービスが充実しているクラブフロアなのは間違いありませんが、
価格差も宿泊費もトップクラス。
滞在費そのものは50,000円代を優に超えます。
ホテルWBF札幌ノースゲート「デラックスフロア」
10~12階に位置するクラブフロア「デラックスフロア」
このホテルでダブルルームがあるのは、このデラックスフロアのみです。
対象客室数は約40室です。
残念ながら2020年8月25日に惜しまれつつも閉館しました。
備忘録として残しておきます。
サービス名 | 備考欄 |
デラックスフロア専用ラウンジ | 2階 営業時間7時~23時 北海道限定サッポロクラシック等の アルコール含むすべてのドリンクがフリー 日替わりでおつまみや銘菓も楽しめます。 (セルフサービス) |
ビデオ・オン・デマンド無料 | |
冷蔵庫内ドリンク無料&銘菓付き | |
朝刊サービス | 日経・北海道・北海道スポーツから1紙 |
加湿空気清浄機完備 |
こちらも、クラブフロアというよりは、上級プランの印象が強いですね。
セルフサービスではあるものの、アルコールも含めたドリンクが無料なのは嬉しい所。
お酒が好きな方には一転してお得度が高くなります。
また、以前よりソフトドリンクも充実しており、リンゴやブドウジュースが美味しいです。
ビジネスユースが基本のホテルなので、通常フロアとの価格差も約2,000円と小さめ。
比較的気軽に利用出来るのは有り難いですね。
ウェスティンホテル仙台「エグゼクティブ・クラブフロア」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
35・36階にあるクラブフロア。
2010年に開業したばかりの新しいウェスティンホテルです。
対象客室数は56室です。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブクラブラウンジの利用 | 26階 営業時間7時~22時 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可。 コンシェルジュサービス有 7時~10時までは朝食ビュッフェ (日によって未開催の場合有) 洋食を中心としたビュッフェスタイル。 15時~17時はアフタヌーンティータイム。 スイーツをコーヒーや紅茶と共に。 17時30分~22時00分はカクテルタイム。 アルコールやオードブルも愉しめます。 |
ネット無料 | |
朝刊1紙無料 | |
ターンダウンサービス | 17時30分~20時まで |
靴磨きサービス | 通常500円 |
朝食無料 | レストラン「シンフォニー」にて。 |
東北地方にあるホテルの中で、
クラブフロアがある事自体が珍しいので、貴重なホテルでもあります。
ラウンジの広さは対象客室数を考えるとまずまずな広さ。
エグゼクティブラウンジはサービスが一部刷新されました。
アフタヌーンティーはクッキーやスコーン等のお茶菓子が中心。
1種類だけですが、サンドイッチもあり、小腹も満たされます。
この時間帯はそこまで混む事もない為、チェックイン後にゆったり寛ぐには最適です。
ワインのいくつかは、この時間帯でも楽しむ事が出来ます。
カクテルタイムの質は、開業当初とあまり変わらず。
アルコールは各種ワインはありますが質は至って普通です。
フードも質・種類共に控えめです。食前酒としての使い方がおすすめです。
あまりディナーを食べない方であれば、
おつまみも一応ありますし、ゆったりと寛ぐ事が出来ます。
朝食は洋食が中心のビュッフェスタイル。
ホットミールも数点あり、朝食としては十分な品数です。
レストラン「シンフォニー」の朝食の方が品数が多い為、
そちらを利用する方が多く、基本的にゆったりと食事が出来ます。
質こそ普通ですが、ゆっくり朝食を取りたい方は是非ラウンジで。
ただし、クラブラウンジでの朝食ブッフェ自体がない日もある為、注意が必要です。
朝食料金がかなり低めに設定されているホテルなので、
朝食料金を加味しても通常フロアとの価格差は10,000円前後。
ラウンジの質は豪華絢爛ではないですが、東北地方で唯一と言っていいクラブフロアなので、
価格が安い時なら、選択肢として如何でしょうか。
ホテルブエナビスタ「エグゼクティブフロア」
11~13階にあるクラブフロア「エグゼクティブフロア」
11階には2016年春に出来たばかりの専用ラウンジが設けてあります。
2018年には一部客室が改装されました。
対象客室数は59室です。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブラウンジの利用 | 11階 営業時間8時~21時 ラウンジでのチェックイン可。 コンシェルジュサービス有。 8時~12時、14時~21時はティーサービスタイム コーヒー・紅茶・ソフトドリンクは常設です。 14時~16時はアフタヌーンティータイム プチケーキ等のスイーツが愉しめます。 17時30分~20時はカクテルタイム アルコールが提供され、チーズやナッツ等の乾きもの、 コールドミートも日替わりで愉しめます。 |
専用のアメニティ | POLAのJUILLETが用意されます。 |
朝刊サービス | |
ネット無料 |
2016年に改装が終わり、出来立てのラウンジがありますが、
絢爛豪華なクラブラウンジを想像していると少々ガッカリするかもしれません。
朝食サービスがないのは残念。
また、クラブフロアならではのサービスも少なく、
手放しでおすすめするにはやや難しいです。
通常フロアとの価格差は4,000円前後~。
おまけ感覚でつけるにも、ラウンジの質が質なのでかなり悩ましい価格帯ですね。
コメント
クラブフロアの情報ありがとうございました。
クラブフロアのあるホテルを一辺に知ることができたので、有意義な記事でした。
ただ一つ情報として、ホテルWBF札幌ノースゲートは8月25日に閉業しました。
ひよこ様、コメントありがとうございます。
クラブフロアの情報、お役に立てた様で幸いです。
ホテルWBF札幌ノースゲートは次回の情報更新時に修正したいと思います。
コロナ過では正しい情報にならない為、暫く時間は空いてしまいますので、ご了承くださいませ。