ホテルの顧客満足度を調査しているJ.D.パワーが発表した
2021年ホテル宿泊客満足度ランキング。
ミッドスケールホテル部門(9,000～15,000円未満)で
栄えある1位を獲得したのが今回お届けする
「ホテルJALシティ」
オークラ・日航ホテルグループに属し、
グループ内でのハイビジネスホテルブランドとして少しずつ勢力を伸ばしてきました。
果たして、どういった点が評価されているのか、見ていきましょう。
2021年ホテル宿泊客満足度ランキングを改めて解説
改めて2021年ホテル宿泊客満足度調査ランキングを見ていきましょう。
ミッドスケールホテル部門は客室料金単価が
9,000円以上15,000円未満のホテルが中心。
全13ブランドが対象となっており、名前を見た事のあるホテルばかりではないでしょうか。
私がハイビジネスホテルの頂点と評したリッチモンドホテルや、
別のランキングでも高い評価を得ているダイワロイネットホテル、
朝食の個性が光るドーミーイン等、
隆盛を極めたハイビジネスホテル・ビジネスホテルがその対象となっています。
そんな中、総合順位で今回1位を獲得したのが「ホテルJALシティ」
「客室」「チェックイン・アウト」の２ファクターで最高評価を得ています。
更に詳しく見ていきましょう。
ホテルJALシティの客室は何故評価が高いのか
まずは、比較的開業して間もない「ホテルJALシティ東京 豊洲」を見ていきましょう。
ホテルJALシティ東京 豊洲は2019年12月に開業。
客室の設備は現代的な造りとなっており、
最もリーズナブルなモデレートクイーンであっても、
客室の広さは21㎡と、ハイビジネスホテルでは比較的広めとなっています。
実際に入室してみると、そこまで広さは感じないのですが、
調度品がまとめられていて、空間を上手に使っていることが判ります。
客室設備も、ハイビジネスホテルとしては豊富な類で、
特にコーヒーマシン「ドリップポッド」の設置は評価を得ている様子。
他にも、女性用基礎化粧品や入浴剤等、
あると嬉しいアメニティも用意されています。
何より特筆すべきは、ウェットエリア。
バスルームとトイレットが分かれている為、ゆったりとバスタイムを堪能出来ます。
洗い場があるだけで、快適度は全然違いますね。
一部客室は浴室からも景色を堪能出来るビューバスタイプになっているのも評価点。
客室の広さとコスパのバランスが評価の高さに繋がっているのでしょう。
では、少し時を重ねたホテルではどうでしょうか。
開業から15周年を迎えた「ホテルJALシティ関内 横浜」を見ていきましょう。
みなとみらい地区では非常にリーズナブルで使いやすいホテルです。
こちらは最もリーズナブルなモデレートシングル。
客室の広さは17㎡と、ビジネスホテルとしては平均的な広さ。
調度品に関してもコレと言って特筆すべき点はなく、
至って普通のビジネスホテルとなっています。
ウェットエリアに関しても至って普通。
最上級のエグゼクティブルームを除けば、ほぼ全てユニットバスタイプです。
各種バスアメニティは、備え付けのものの他、
フロントにて女性用化粧品が常備されているので、
過不足がない点は嬉しいポイント。
とは言え、高評価を付けるにはやや厳しいかと思います。
そもそも「ホテルJALシティ関内 横浜」はハイビジネスホテルと言うよりは、
ビジネスホテルよりな価格帯と印象だと思います。
当サイトのカテゴリーとしては付帯施設を考えてもカジュアルホテルに属すホテル。
ですので、このランキングは2010年代のホテルJALシティを中心に
評価されているのではないかと考えています。
ホテルJALシティのチェックイン・アウトは何故評価が高いのか
ホテルJALシティでは率先してこういった自動チェックイン・アウト機を導入しています。
スマート且つ、安心・安全にチェックイン・アウトが出来る他、
チェックイン・アウトの混雑緩和にも一役買っているのが高評価の理由ですね。
全てのホテルJALシティで導入されているワケではないのですが、
コロナ禍らしい評価のされ方だと思います。
事前に手続きすれば、QRコードを用いたチェックインも可能。
ほんの数秒でカードキー発券まで完了するのは実にスマート。
勿論、必ずこの自動チェックイン・アウト機で手続きしなければならないワケではなく、
通常通りフロントにてコンシェルジュに手続きをお願いする事も出来ます。
こういった人によっての使い分けが出来る点も、高評価に繋がっています。
ホテルJALシティは何故顧客満足度1位になれたのか
ここからは、何故顧客満足度1位に輝いたのか。
ホテルJALシティの各レビューから、紐解いていきましょう。
今回見るのは2010年代以降の新しいホテルJALシティに絞っていきます。
当サイトのコンテンツの1つであるGOOD・BADレビュー形式で見ていきましょう。
客室が快適！
洗い場があるバスルームが良い！
宿泊費が全体的にリーズナブル！
朝食のコスパが意外と良い！
清潔感がある！
バスアメニティの質が微妙・・・
客室の造りがビジネス向きじゃない・・・
ハイビジネスホテルとしては付帯施設が微妙・・・
こうしてGOOD・BADレビューを見てみると、
やはり客室への評価の高さが断トツで高いのが判ります。
特に独立型のウェットエリアを評価する声が多いです。
他にも、全体的に見ればリーズナブルな宿泊費も客室の使いやすさと相まって高評価。
朝食はビジネスホテルとしては価格帯が高めなのですが、
その分、良質な朝食が期待出来ることもあってこちらも評価が高めです。
清潔感に関しても、一部清掃不備はあるものの、概ね良好。
評価されている点が、最近のビジネスホテルで重要視されているものばかり。
要は清潔感があり、不自由なく寝泊り出来る事が望ましいのです。
今回顧客満足度1位をとったのもなるべくしてなった感じで納得です。
ホテルJALシティのBADレビューを詳しく見る！
バスアメニティに関してはどうやらホテルによっての差がかなり激しめ。
新規開業ホテルであればあるほど、バスアメニティに拘りを持っているホテルが多いので、
割と評価は高いのですが、アメニティの拘りを売り出していないホテルは評価が低め。
これはかなり顕著に差が出ている様で、
ホテルJALシティ全体と一括りの評価に出来ないのが難しい。
全体的に見ても客室の評価は高いホテルJALシティなのですが、
一方でスタイリッシュになり過ぎたせいか、ビジネス用途には向かない客室があるホテルも。
ウェットエリアが快適な分、どうしてもベッドエリアの造りはスタイリッシュになるので、
この辺りは、ゲストが予約する客室を見極める必要が出てきますね。
一番悩ましいBADがハイビジネスホテルなのかビジネスホテルなのかの掴み所がない点。
こればかりは、ゲストが何を持ってハイビジネスホテルとするか、
昔ながらのビジネスホテルと同等とするかで決まるかなり際どい要素だと思います。
私は一部新規開業ホテルを除いて、
ホテルJALシティはあくまでビジネスホテルの域を出ないと思っています。
とは言え、ビジネスホテルとして見ればかなり優れているのは間違いないです。
ホテルJALシティ まとめ
今回は、ホテル宿泊客満足度1位を獲得したホテルJALシティを解説しました。
こうやってサービスの要素を1つずつ見ていくと、これと言って特筆すべき点はありません。
ビジネスホテルとしてはシンプルながらかなりの高水準でサービスがまとまっており、
快適に宿泊出来る事を何より望んでいるゲスト層の要望と、
新規開業したホテルのサービスが上手く合致した良い例ではないかと思います。
一方で、当サイトにお越しくださるホテルラバーの皆様からすると、
やや物足りないホテルブランドに感じるかもしれません。
使い方としては、コスパの良い日に旅の拠点として利用するなら、満足度は十分高め。
朝食やディナーの選択肢もホテル一択ではなく、近隣施設を予め調べておき、
臨機応変にホテルを利用する心構えなら、きっと強い味方になってくれると思います。
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