ホテル御三家と呼ばれ、広大な土地と日本庭園を持ち、
今尚多くのゲストから愛されている老舗ホテル。
「ホテルニューオータニ」
そんな老舗ホテルにも、コロナ禍、
そして緊急事態宣言の波は容赦なく押し寄せました。
特にホテルレストランに関しては、その影響はかなり大きく、
2021年7月現在、
- THE SKYバー
- バーカプリ
- リブルーム
- RANSENはなれ
- ベッラ・ヴィスタ
- タワーレストラン
- タワー・カフェ
- 麺処NAKAJIMA
- トレーダーヴィックス東京
と、実に9店舗のレストランが営業休止に。
また、他のレストランもかなり極端な時短営業や曜日限定営業となっており、
宿泊時だけでなく、日常的に利用する際にもかなり注意が必要となっています。
特に宿泊時には、食事の選択は重要な要素であり、
ホテルニューオータニも相当苦心したであろう事は想像に難くありません。
が!
そこでホテルニューオータニは反則とも言える奇策に打って出たのです。
最早なんでもあり!?ホテルニューオータニのスーパールームサービス!
従来のルームサービスを覆す新サービス。
それが「スーパールームサービス」
ニューオータニはとにかくスーパーを付けたがる!
というのはさておき、
このスーパールームサービス、
その内容が本当に掟破りと言いますか、
反則スレスレと言いますか、
最早なんでもありの様相を呈しています。
提供時間こそ6:00~24:00と、しっかり定められていますが、
それでも、現在の状況を鑑みると、
この提供時間だけでもその凄さが伝わってきます。
スーパールームサービスのここが凄い!①アルコール類も提供可能!サービスはバーテンダーが直接お部屋へ!
スーパールームサービスで最も特徴的なのはアルコールの提供を可能にしたこと。
確かに、客室でゲストがお酒を飲む事自体は禁止されておらず、
それを提供するのが例えコンシェルジュであろうがバーテンダーであろうが、
緊急事態宣言で自粛を求められている項目には抵触しません。
最早反則ギリギリのサービスではありますが、
それがスーパールームサービスを”スーパー”に引き上げている所以でしょう。
提供するカクテルやリカーの種類も中々に豊富。
バーカプリの名物カクテル「ラストロ」を筆頭に、
スタンダードなカクテルだけでなく、流行のモクテルもしっかり用意。
ワインやシャンパーニュ等に至っては、
レストランに引けを取らないラインナップ。
対象ワインは限定されますが、
エグゼクティブシェフソムリエの谷氏率いるソムリエが、
直接お部屋でオーダーテイクをしてくれるサービスも。
7月からは更にパワーアップし、
何とドラフトビールまで客室で楽しめてしまいます。
面白い点が、ビールサーバーワゴンが入室出来る客室であれば、
目の前でバーテンダーがドラフトビールを注いでくれます。
こちらはザ・メインの客室のみ対象。
層が厚いホテルニューオータニだからこそ出来るサービスですね。
スーパールームサービスのここが凄い!②提供出来ないものはほぼ存在しないインルームダイニングの品揃え!
折角アルコールが客室で飲めるのなら、食事も同じ客室で済ませたい。
誰もがそう思うことでしょうが、勿論ニューオータニは抜かり有りません。
インルームダイニングを大幅拡張していて、
それは朝食から深夜食に至るまで、徹底的に品揃えを拡充。
オールデイダイニングでは久兵衛のお寿司までオーダーすることも可能。
ガーデンタワー側とザ・メイン側、どちらの客室に宿泊するかで、
オーダー出来るインルームダイニングのメニューが大きく変わります。
ザ・メイン側の方がかなり充実したメニューから注文することが出来ます。
事前予約ならコース料理をオーダーする事も出来、
中には即位の礼の晩餐会で振舞われた前菜「和洋前菜祝い盛り」も。
スーパールームサービスのここが凄い!③対象客室数は全1479室全て!
通常、こういった特別な要素を含んだルームサービスは、
スイートルーム限定だったり、
一定のランク以上の客室のみ対象だったりする事が多いです。
しかし、スーパールームサービスはなんと全客室が対象。
実に1479室全てで、このスーパールームサービスを利用する事が出来ます。
エグゼクティブハウス禅は「in Room プライベートラウンジ」をスタート!
当サイトでも屈指のおすすめクラブフロアとして名前を挙げている、
ホテルニューオータニのクラブフロア「エグゼクティブハウス禅」
エグゼクティブハウス禅も例に漏れず、
クラブラウンジはアルコール提供が不可となっています。
しかし、そこはスーパールームサービスを可能にしたニューオータニ。
何と大胆にも、全客室をプライベートラウンジ化するという秘策を講じました。
サービスもエグゼクティブハウス禅らしい尖ったものになっています。
- 1室1滞在につき、シャンパーニュ「ドラピエオータニブリュット」フルボトルを1本用意
- 追加の飲み物は20種類以上から選べ、客室へとコンシェルジュが提供
11:00~19:00で利用可能 - 客室にて、アフタヌーンティーセットをオーダー可能
事前予約のみ、14:30~16:00で利用可能 - 従来のエグゼクティブラウンジは以前と変わらず提供
つまり、アルコール提供のみをスーパールームサービスの様に、
客室にて楽しんでもらい、
フード類は変わらずクラブラウンジにて提供するという、
なんともストロングスタイルな掟破りのサービスに。
勿論、エグゼクティブハウス禅はザ・メイン側なので、
豊富なスーパールームサービスのインルームダイニングも利用可能です。
アフタヌーンティーセットでは、
エグゼクティブハウス禅らしいスイーツが客室で楽しめます。
恐らく、現状、究極のクラブフロアと言っても過言ではないでしょう。
これは緊急事態宣言中のみのサービスとなっています。
まとめ
- アルコール提供を可能としたスーパールームサービス!
- エグゼクティブハウス禅は過去類を見ないスタイルのクラブフロアに!
サービス開始当初から、果たしてこれはどこまで許されるのかと
不安になる程の奇策だったスーパールームサービス。
結果的には、大好評を得ている様で、サービスは益々拡充。
対象を全客室まで広げるのは、他のホテルでは恐らく困難。
正に老舗ホテルニューオータニの底力を見た感じがします。
エグゼクティブハウス禅に至っても、
スーパールームサービスで得たノウハウを
如何なく発揮している感じがして非常に好印象。
実際に、クラブラウンジでのアルコール提供が出来ず、
ミニバーサービス程度に留まっているホテルが大半なのですが、
そんなクラブフロアに対する不満を払拭するかの様な至れり尽くせりぶり。
元々、エグゼクティブハウス禅自体、
かなり尖ったサービスのクラブフロアでしたが、
これで一段と尖り具合に磨きがかかった気がします。
クラブフロア好きとしては、この方針は大賛成です。
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