ホテルによっては、高階層などに特別なフロアや客室が存在します。
「クラブフロア」
通常フロアと比べると数千円から数万円の違いがあり、お手頃とは呼べません。
しかし、そのサービスはまさしくエグゼクティブ。
多くのホテルがクラブフロアラウンジを常設し、
軽食や飲み物、夜にはアルコールを含む簡単な食事まで取る事が出来ます。
勿論、料金は宿泊費に含まれているので、何も気にせずゆっくり楽しむ事が出来ます。
クラブフロアコンシェルジュが居る事もあり、
レストランの予約から、ちょっとしたサプライズのお願いまで、様々な要望を引き受けてくれます。
こちらでは、そんな「クラブフロア」があるホテルをご紹介します。
クラブフロアに泊まる事を趣味としている筆者の感想も記載しますので、
ホテル選びの参考になれば幸いです。(感想は辛口です、あくまで個人の感想です。)
当サイトのクラブフロアを紹介する基準はコチラのページにて。
シェラトン都ホテル大阪「シェラトンクラブフロア」
会員制度「都プラスカード」
18階にあるクラブフロア(一部スイート除く)
全ての部屋にスイートと名前がついているのが特徴です。
対象客室数は24室です。
サービス名 | 備考欄 |
シェラトンクラブラウンジの利用 | 18階 営業時間は11:00~21:00 17:00~20:00はハッピーアワー アルコールやカナッペが楽しめます。 月~木のみ11:00~17:00はセルフサービスです |
通常フロアとの差はクラブラウンジのみ。
クラブラウンジとしてはかなり狭く、また提供されるものも至って普通です。
アルコール自体は基本的なものは揃っています。
カナッペはこれといった物はありません。おつまみ程度です。
部屋の広さが違いますが、通常フロアとの価格差は約2万円。
これといったサービスもない為、あくまでおまけとして考える方が無難です。
ウェスティンホテル大阪「エグゼクティブクラブフロア」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
26階以上にあるクラブフロア。
開業して20年、ウェスティンホテルの中では最古のホテルです。
2016年6月にリニューアルが完了したばかりです。
対象客室数は全58室です。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブクラブラウンジの利用 | 26階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 営業時間6:00~22:00 6:30~10:00は朝食 ローストビーフを目玉としたビュッフェスタイル 14:00~17:00はアフタヌーンティー コーヒー紅茶をケーキやお茶菓子と共に。 18:00~19:30はハッピーアワー アルコールとアンティパストが楽しめます。 19:30~22:00はカクテルタイム |
バスローブやパジャマ等のアメニティ追加 | |
フィットネスクラブ利用無料 | 通常4,320円 |
朝食サービス | レストラン「アマデウス」にて (通常3,400円) |
シューシャインサービス | ビジネスシューズの靴磨き無料 |
リニューアルに伴い、ラウンジでは特徴的なサービスがいくつか追加されました。
まず、シャンパンやその他一部アルコールが常時提供される様に。
シャンパンはジャカールで、暫くはジャカール一本の提供になるそうです。
アフタヌーンティーでは、季節のデザートが5種盛りとして提供される様になりました。
パティシエ特製で、時期によって様々なデザートが提供される為、
宿泊する際の楽しみの1つになっています。
ホテル側も、このデザート盛りは売りの1つで大きくアピールしていますね。
お茶菓子はマシュマロやスコーン等数点のみ。質は至って普通です。
ハッピーアワーではオードブル数点が楽しめます。
アルコールに関しては、珍しい物も数点あり、種類も多少増えました。
フードに関してはコールドミールのみなので、
お酒を飲まない方はイマイチな印象を受けるかもしれません。
カクテルタイムはオードブルが殆ど下げられ、一部フードのみに。
特筆すべき点はこれと言ってありません。
朝食はスタンダードなビュッフェ形式。
全体的に見てもホットミールは美味しい物が多いです。
朝食はアマデウスでも取る事が出来ますが、基本的にかなり混雑している為、
ゆったり食べたい方はラウンジで朝食を取られた方が無難です。
ローストビーフがなくなり、特徴的な品はないですが、
その分全体の質はアマデウスよりも良いので、個人的にはラウンジでの朝食をおすすめします。
種類を求める方はやはりアマデウスで。
因みにこのホテルでは朝食が選択式なので、どちらか一方しか利用出来ません。
通常フロアとの価格差は朝食を加味して12,000円~。とやや価格差が開きました。
この差額なら、フィットネスを利用する方はクラブフロア一択で良いと思います。
ラウンジはハッピーアワーの時間帯のみ物凄く混雑しますが、
それ以外は割とゆったりとした雰囲気になります。
オードブルに絶品な物はないので、ホテルや周辺で早めにディナーを取り、
カクテルタイムにゆっくりお酒を楽しむなんて使い方もおすすめです。
周辺ホテルのクラブフロアよりは気持ち価格帯が低めなので、
このクオリティと価格帯なら十分選択肢に入れて良いと思います。
大阪マリオット都ホテル 「アッパーフロア(一部)&コンフォートフロア&クラブフロア」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
「都プラスカード」
38階、50~55階にあるクラブフロアです。(アッパーフロアは一部のみ)
2014年にあべのハルカス内で開業したばかりのマリオット&都ホテルのダブルネームです。
サービス名 | 備考欄 |
クラブラウンジの利用 | 38階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 営業時間6:30~23:30 6:30~10:00は朝食 7:00まではコンチネンタルブッフェ。 7:00からはアメリカンブッフェです。 10:30~14:30はティータイム コーヒー・紅茶・お茶菓子が楽しめます。 14:30~17:00はアフタヌーンティー ティータイムにプラスしてケーキやサンドイッチ等も加わります。 17:30~19:30はカクテルタイム この時間から21:30までアルコールが提供されます。 アルコールと共にホットミールを含めたオードブルが楽しめます。 19:30~21:30はバータイム この時間から小学生以下のお客様はラウンジを利用出来ません。 21:30~24:00 ティータイム コーヒー・紅茶・お茶菓子が楽しめます。 |
基本的にはクラブラウンジの利用のみです。
一部バスアメニティが変更にもなりますが、部屋の種類が多岐に渡る為割愛致します。
ラウンジは大阪のクラブラウンジの中でも1,2を争う広さです。
対象客室もかなり多い為、混雑は必至ですが、それを補う広さがあります。
また、その広さの分、どの時間帯も食べ物や飲み物の種類は素晴らしいです。
ここまで種類が充実しているクラブラウンジはあまりないのではないでしょうか。
唯一、7時までのコンチネンタルブレックファストはエッグステーションがない等、
品数が限られていますが、その他の時間帯は素晴らしい品数です。
提供される物の質自体は至って普通なのですが、
ここまで種類が豊富だと関係なくなってしまいますね。
朝食やアフタヌーンティーでは、
ホテル内ショップで販売されているパン等も普通に並ぶ為、お得感はかなり高いです。
通常フロアとの価格差は朝食を加味すると9,000円~。
以前よりも通常フロアとの価格差が少なくなりました。
今や近隣ホテルでも屈指の人気ホテルであり、
クラブラウンジはどの時間帯もほぼ大混雑状態です。
ラウンジが比較的混みづらい、平日であれば、選択肢の1つとして如何でしょうか。
コートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーション「エグゼクティブフロア」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
17・18階にあるクラブフロア。
2015年11月に出来たばかりのホテルです。
2016年6月から朝食が「LAVAROCK」での提供に変わりました。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブラウンジの利用 | 19階 営業時間6:00~24:00 6:00~17:30はライトミール 軽食やソフトドリンクが常備されます。 17:30~21:30はカクテルタイム アルコールやカナッペ類が提供されます。 また、19:30からはカナッペ類の一部が下げられます。 21:30~24:00はナイトスナック アルコールが下げられ、 ソフトドリンクと一部スナックのみになります。 |
朝食サービス | 3階ロビーフロア「LAVAROCK」にて 通常3,594円 |
お部屋にネスプレッソ |
主なサービスはエグゼクティブラウンジ。
カクテルタイム以外は特に書く事はありません。
提供されるものは至ってシンプルで、これと言った拘りも感じません。
カクテルタイムはアルコールの種類は豊富です。質も割と良好。
カナッペ類の種類は少し増加した模様ですが、質は変わらず平均的。
大阪らしいたこ焼き等があります。観光で来られた方には嬉しい一品ではないでしょうか。
混雑の割に提供される量は割と控え目なので、滞在時期には注意が必要です。
通常フロアとの価格差は朝食を加味して7,000円~。
クラブフロアを選ぶかどうかはアルコールを飲むか否かで決めていいかもしれません。
ザ・リッツ・カールトン大阪「クラブフロア」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
33~35階にあるクラブフロア。
2017年6月にリニューアルが完了しました。
サービス名 | 備考欄 |
クラブラウンジの利用 | 34階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 営業時間7:00~22:00 7:00~10:00は朝食 ビュッフェスタイルです。 11:00~14:00はお昼の軽食 ホットミールも含めたオードブルも 14:30~16:30はアフタヌーンティー リッツカールトン名物の3段トレイや紅茶も楽しめます。 17:00~19:30は夕食前のオードブル 多数のオードブルをアルコールと共に 20:00~22:00はナイトキャップ(スイーツタイム) チョコレートやフォンデュを中心に |
ホテルインホテルの代表格。東京とは一味違う雰囲気です。
リニューアル後は調度品が新しくなり、モダンで落ち着いた雰囲気が強くなりました。
主なサービスはクラブラウンジの利用です。
まずはアフタヌーンティーから。
リッツカールトンらしい3段トレイのアフタヌーンティーが提供されます。
数には限りがあるそうですので、滞在時はご注意を。質は至って普通です。
夕食前のオードブルは多数のオードブルとアルコールが。
押し寿司やホットミールが数点ありますが、こちらも割と質は普通です。
カクテルをお願いする事が出来るのですが、提供時間がそれなりに掛かるので、
ゆとりがある時でないとあまり楽しめない可能性も。シャンパンはオーダー制です。
ナイトキャップはマカロンやチョコレートが数点。
こちらも絶品と言えるものはなく、至って普通。
何故かチョコレートファウンテンが登場し、チョコフォンデュを楽しむ事が出来ます。
このチョコレートファウンテンが一番の違和感でした。
チョコフォンデュを提供するなら他にも提供の仕方がいくらでもあると思うのですが・・・。
朝食は選択不可でクラブラウンジのみ。
東京と比べると種類が少なく、質はイマイチと言わざるを得ません。
エッグステーションはありますが、こちらも普通です。
パンはホテルメイドらしく美味しいのですが・・・。
また、朝食の選択が不可な為、意外と混み合います。
通常フロアとの差額は13,000円~。
ホテル自体の価格帯も以前と比べると1万円程高くなりました。
正直な事を申しますと、この価格帯ではおすすめ出来るレベルではありません。
これは決して過小評価ではないと思います。
確かに昨今のホテル流行の内装と調度品ですし、普通のホテルであれば感動します。
ですが、それをリッツには求めていません。
私の場合で恐縮ですが、ホテルのクラブラウンジを求めているのではなく、
「ザ・リッツ・カールトン」のクラブラウンジを求めているからです。
ザ・リッツ・カールトン大阪自体は本当に素晴らしく、足を運ぶ度にワクワクします。
素敵な外観、豪華な調度品と美術品の数々、統一された世界観に相応しい雰囲気とサービス。
それがクラブラウンジには欠けている気がします。
現状の感じであれば、通常フロアが良いと思います。
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