ホテルによっては、高階層などに特別なフロアや客室が存在します。
「クラブフロア」
通常フロアと比べると数千円から数万円の違いがあり、お手頃とは呼べません。
しかし、そのサービスはまさしくエグゼクティブ。
多くのホテルがクラブフロアラウンジを常設し、
軽食や飲み物、夜にはアルコールを含む簡単な食事まで取る事が出来ます。
勿論、料金は宿泊費に含まれているので、何も気にせずゆっくり楽しむ事が出来ます。
クラブフロアコンシェルジュが居る事もあり、
レストランの予約から、ちょっとしたサプライズのお願いまで、様々な要望を引き受けてくれます。
こちらでは、そんな「クラブフロア」があるホテルをご紹介します。
クラブフロアに泊まる事を趣味としている筆者の感想も記載しますので、
ホテル選びの参考になれば幸いです。(感想は辛口です、あくまで個人の感想です。)
当サイトのクラブフロアを紹介する基準はコチラのページにて。
アオアヲナルトリゾート「アオアヲフロア」
会員制度「H.P.Dゴールデンクラブ」
7階にあるクラブフロア。
全室がジャパニーズスイートのみ。客室数は僅か7部屋。
ホテルがマリオットとの契約が終わり、独自ホテルとして生まれ変わりました。
サービスは今の所、名称とリムジンサービス以外は変更がない模様です。
サービス名 | 備考欄 |
ラウンジの利用 | 7階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 常時ソフトドリンクやクッキー等のお茶菓子が 半セルフサービスで用意されています。 |
専用温泉「浅葱」 | ジャパニーズスイート宿泊者のみが利用出来る、 専用の展望風呂です。 |
朝食サービス | 月・水・金・日曜日のみですが、 プレミアムブレックファーストが無料で楽しめます (通常2,600円) また、ルームサービスも選択出来ます。 |
枕 | 7種類の中から枕を選ぶ事が出来ます。 |
地酒&お菓子プレゼント | 客室に地酒と銘菓が用意されます。 |
クラブフロアと言うよりは、単純にスイートルームのサービスなのですが、
一応客室限定、階数限定なので、当サイトではクラブフロア扱いにしました。
ラウンジは、エレベーターホール降りてすぐの所にある為、
よくあるクラブフロアラウンジよりもこじんまりとしていますが、
対象客室が7室しかないうえ、宿泊客も極限られるので気になりません。
何より、混雑しているチェックインをスルー出来るのは非常に大きい利点です。
常時ソフトドリンクやお茶菓子も用意されている為、ちょっとした休憩には持ってこいです。
専用のお風呂は、大きさこそ普通ですが、展望風呂としては十分です。
よくある時間制の貸し切り風呂ではないので、その点のみ注意が必要です。
時間や人の流れを見てゆったり入る事をおすすめします。
通常のお部屋との価格差は、一番大きくて約50,000円ですが、
お部屋の大きさ、サービス等を考えるとやっぱり高いかなという印象です。
このホテル一番の難点は足回りの悪さです。
車を所持していないとアクセスが大変なホテルです。
送迎バスも1時間に1本が基本なので、かなり利便性が悪いです。
グランドプリンスホテル広島「プリンスクラブフロア」
会員制度「プリンスステータスサービス」
18~19階にあるクラブフロア。
2016年7月にリニューアルが終わったばかりです。
サービス名 | 備考欄 |
クラブラウンジの利用 | 18階 コンシェルジュサービス有 営業時間6時30分~21時 6時30分~10時30分は朝食 洋食のビュッフェスタイル。 14時~16時はアフタヌーンティー お茶菓子と紅茶・コーヒーが楽しめます。 17時~21時はカクテルタイム アルコールとオードブルが楽しめます。 |
ジム・屋外プール(夏季のみ)の利用無料 | ジムは通常2,100円 屋外プールは通常平日・土曜日は1,000円 日・祝日は1,500円 |
広島温泉「瀬戸の湯」利用無料 | 通常2,000円 |
リニューアルが終わったばかりのクラブラウンジの他、ジムや温泉も無料です。
アフタヌーンティーは質も種類も平均的。安定期に入った感じです。
ゆっくりティータイムを過ごすには丁度良いです。
アルコールが常設になったのは珍しい気がしますね。
質は今一歩ながらお酒好きには嬉しい点です。
イブニングカクテルは時間も4時間と長く、飲む方には嬉しい限り。
オードブルの種類はそれなりにあり、質もまずまず。
ただ、ディナー代わりになる様なものではありませんので、
お酒を飲まない方にはやや厳しいかもしれません。
アルコールが常時提供になった為、イブニングカクテルらしさは減少。
豪華なラウンジではありませんが、居心地はかなり良いので、日によっては混雑する事も。
朝食は、特筆すべき点はありません。
質・量共に及第点ではありますので、普通にいただく分には十分かと思います。
通常フロアとの価格差は朝食を加味して9,000円~。
滞在が快適になるのは間違いないのですが、
コストパフォーマンスを考えると非常に悩ましいです。
こちらのホテルも、ホテル滞在時間の長さで選択するのが良いかもしれません。
ホテルでゆったりするならクラブフロアを、出歩く事が多ければ通常フロアを。
シェラトングランドホテル広島「クラブフロア」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
20・21階にあるクラブフロア。
2011年開業の比較的新しいシェラトンホテルです。
2016年6月にカテゴリーが変わり、
名前がシェラトンホテル広島から現在の名前に変わりました。
サービス名 | 備考欄 |
シェラトンクラブの利用 | 20階 営業時間6時~22時 6時30分~9時30分は朝食 ビュッフェスタイルです。 10時30分~17時、20時~22時はティータイム コーヒー・紅茶をお茶菓子と共に。 17時~20時はハッピーアワー アルコールと、オードブルがいただけます。 雅庭バーでも楽しむ事が出来ます。 |
ジム・プールの利用&ロッカー利用無料 | プール&ジャグジーの利用は通常1,620円 ロッカー利用は通常540円 |
朝食サービス | ブッフェレストラン「ブリッジ」 通常2,543円 |
主なサービスはラウンジとジムやプールです。
ラウンジはそこまで広くないですが、対象客室数を考えるとまずまずな広さ。
ラウンジでチェックイン出来ないのが残念ですね。
ティータイムは質、量共に至って標準的。
ゆっくりお茶をするには丁度良いと思います。
ハッピーアワーは、アルコールの質、量共にあまり良くありません。
一方オードブルは比較的種類もあり、ホットミールが多いのも好印象。
軽い食事代わりになるので、アルコールを楽しめない方も満足出来ます。
ただ、ハッピーアワーは比較的混雑するので、早めにラウンジへ向かう方が無難です。
混雑を緩和する為か、雅庭バーも利用出来る様に。
雅庭バーでは、フードは簡単なおつまみが1セットのみとなっていますが、
その代わりにカクテルを含め、バーテンダーがお酒を作ってくれる為、お得感も高いです。
朝食サービスがついた為、ラウンジとレストランとで選択出来るのは嬉しいですね。
都合やお腹の具合によって、使い分ける事が出来ます。
ラウンジの朝食は、洋食メイン。質は普通ですが、朝ご飯としては及第点です。
ゆっくり食べられるので、混雑が苦手な方はこちらで是非。
ただし、レストラン・ラウンジの両方で朝食を取る事は出来ませんのでご注意を。
通常フロアとの価格差は朝食を加味して7,000円と差額が再び少なくなりました。
豪華なラウンジでは決してないですが、快適なラウンジが使えるので悩ましいところ。
週末以外なら混雑も割と少ないですし、ゆったり過ごせるので割とおすすめです。
質も殆ど変化なく維持し続けているので、いつでも安心して宿泊出来るのも嬉しい点。
ANAクラウンプラザホテル広島「クラブフロア」
会員制度「IHG ONE REWARDS」
19~21階にあるクラブフロア。
観光に最適な場所にあり、旅行での選択肢の1つに。
サービス名 | 備考欄 |
クラブラウンジの利用 | 7階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 営業時間6時30分~21時 6時30分~10時30分は朝食 コンチネンタルブレックファストのブッフェです。 15時~17時はアフタヌーンティー コーヒーや紅茶をお茶菓子等と共に。 17時30分~19時30分はカクテルサービス アルコールとオードブルが楽しめます。 |
主なサービスはクラブラウンジの利用。
アフタヌーンティーはお茶菓子の種類こそあれど、質は今一つ。
カクテルサービスのアルコールは、焼酎という変わり種がありますが、
質、種類共に至って標準的。
オードブルは以前あったものが軒並み無くなり、ホットミールも2つと寂しい状態。
お好み焼きは美味しかったので残して欲しかったのですが・・・。
朝食はやや品数少な目のブッフェ形式。
洋食の質は至って標準的ですが、和食は中々に美味しいです。
通常フロアとの価格差は朝食を加味して7,000円~。
以前よりもやや価格差が大きくなりました。
豪華なクラブラウンジではないので、この価格差は非常に悩ましいです。
ロイヤルパークホテル高松「クラブフロア」
2016年に全室クラブフロアというコンセプトへとリニューアル。
客室数全73室全てが対象となっています。
ロイヤルパークホテルと言う名を冠していますが、
ロイヤルパークホテルズとの関連性はありません。
サービス名 | 備考欄 |
ライブラリーラウンジ「シルク」 | 4階 営業時間7:00~22:00 7:00~10:00は朝食 朝食会場はこちらのみです。 15:00~18:00はティータイム お茶菓子とソフトドリンクを楽しめます。 18:00~20:00はカクテルタイム オードブルとアルコールが楽しめます。 20:00~22:00はバータイム オードブルの一部と引き続きアルコールを楽しめます。 |
オールクラブフロアという何とも珍しいコンセプトのホテル。
しかし、プラン次第では、
ライブラリーラウンジを利用出来ないプランもあるので注意が必要です。
ティータイムはスタンダードなお茶菓子が数種類。
お茶菓子の質は至って普通ですが、プリンは中々に美味しいものも。
プリンに関しては数種類がローテーションで変わる様です。
どのプリンも遊び心のある味なので、一度ご賞味ください。
カクテルタイムはホットミールこそないものの、オードブルの種類は割と豊富。
特筆すべきはアルコールの充実っぷり。
特にワイン、スパークリングは拘りを感じさせるモノが並びます。
味とコスパの良いものをチョイスしている様でセンスが光ります。
ビールはサーバーでセルフサービスとなっており、気兼ねなく楽しめるのも〇。
バータイムでもアルコールは変わらず楽しめるので、お酒好きには嬉しいです。
転じて、アルコールが楽しめない方には物足りなさもあるかもしれません。
朝食は和と洋のセットの他、種類こそ少ないもののビュッフェもあります。
和食のクオリティが良く、香川らしいうどんもあります。
朝食会場はラウンジのみなので、日によっては混雑する点には注意。
ライブラリーラウンジの名前の通り、様々な書籍が並んでいます。
洋書だけでなく、マンガや雑誌等様々な種類がある為、
本好きにはたまらないスポットです。
価格帯は15,000円前後~スタート。
ライブラリーラウンジが使えないプランとの差額は4,000円前後~。
ほんの少しだけ差額があがりました。
はっきり言って、このクオリティであれば、
ラウンジアクセス無しのプランを選択する理由は皆無です。
コスパはかなり高く、満足度の高いラウンジとなっています。
勿論、ピークシーズン等だと30,000円を超える価格帯になってくる為、
流石にその価格帯だと厳しいですが、10,000円代であればおすすめです。
ホテル全体で見ると評価が難しく、何かが優れているかと言うと悩ましいのも事実。
過度な期待をせず、気分転換に気軽に泊まるホテルとして是非どうぞ。
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