
新型コロナウィルスが蔓延し、ビュッフェという食事形式は絶滅の危機に瀕しました。
どのホテルも朝食をセットメニューに切り替えています。
しかし、ホテルの食事と言えばやはりビュッフェ。
ホテルで最も楽しみなイベントと捉える方も少なくありません。
そんな中、今、ホテルビュッフェには新時代が到来しています。
この苦境さえも乗り切った新たなホテルビュッフェを開催しているホテルを見て行きましょう!
今回はスイーツビュッフェを敢えて外しております。
選抜しているホテルビュッフェは
朝食・ランチ・ディナービュッフェ開催レストランです。
ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ「シェフズライブキッチン」土日祝日は朝食ビュッフェも開催中!

リニューアル後、非常に人気の高いビュッフェを展開していた
ホテルインターコンチネンタル東京ベイのシェフズライブキッチン。
何と言っても、シェフ達のダイナミックなライブキッチンがハイライト。
秋からはランチ、ディナー共にビュッフェを展開する中々稀有なホテルレストランになりました。
土日祝日は朝食時にもビュッフェを提供。
朝食時は宿泊の稼働率によってビュッフェの開催が左右されるとの事なので、
ビュッフェを確実に楽しみたい方は宿泊日数日前に一度確認してみることをおすすめします。
今までとは提供方式が刷新され、トング等は排除に。
マスク着用の上、小分けになったフードとシェフが取り分ける料理を自分で選択します。
自分が好きな量というワケにはいきませんが、安心安全のビュッフェになっています。
以前よりもややフードの種類は減少しましたが、
平均点の高い料理が好きなだけ楽しめるのは、やはりホテルビュッフェの醍醐味といったところ。
料金は平日、土日祝、ランチ、ディナーそれぞれでいくつかプランがあり、
価格帯も微妙に変わってきます。
浅草ビューホテル「スカイグリルブッフェ武蔵」ワゴンスタイルビュッフェ

店名にブッフェが付くだけに、この苦境は本当に大変だったであろう
浅草ビューホテルのスカイグリルブッフェ武蔵。
苦心の末に決まった提供スタイルは各テーブルへのワゴンサービス。
様々な料理をワゴン形式でシェフやコンシェルジュが提供して回ります。
また、それ以外にもオーダービュッフェ形式のフードもあり、
自分が好きなフードを気が済むまで楽しむ事が出来ます。
ワゴンサービスは、良くデザートを提供する際に行われるスタイル。
このコロナ渦でも代表的なビュッフェスタイルの1つになろうとしています。
ホテルビュッフェの中では価格帯もお手頃で、
ランチは3,900円+、ディナーは4,500円+となっており、
ランチとディナーの差額が殆どないのも特徴的。
また、高階層ならではの景色もあり、場所によってはスカイツリーも眺められます。
ANAインターコンチネンタルホテル東京「カスケイドカフェ」従来より落ち着く空間で

従来なら全ての時間帯でビュッフェを提供してきた
ANAインターコンチネンタルホテル東京を代表するホテルレストラン「カスケイドカフェ」
早い段階からビュッフェを再開し、新たなスタイルで提供しています。
現状は宿泊時の朝食とランチでのみビュッフェを提供しています。
個別包装と小皿をメインに、ほぼ今まで通りライブキッチンでも提供。
席数が30%縮小した分、ゆったりとした雰囲気となり、寧ろ以前より雰囲気や快適度が向上。
土日祝日のみですが、トロリーサービスも行っており、
各テーブル毎にスペシャル料理が提供されます。
価格は平日4,000円++、土日祝日が5,000円++となっており、
スペシャル料理がある分、土日祝日が少しだけお高めに。
グランドプリンスホテル新高輪「ブッフェアンドカフェスロープサイドダイナーザクロ」色んな食事を少しずつ楽しむ

こちらも、店名にブッフェが入っている為、新たなスタイルを模索せねばならなくなった
グランドプリンスホテル新高輪のブッフェアンドカフェスロープサイドダイナーザクロ。
店名の長さも中々ですね。
残念ながら朝食の営業は停止していますが、
ランチとディナーは無事に再開となっています。
オーダービュッフェとワゴンサービスの二刀流での提供となっており、
ゆっくりと色んなフードを楽しみたい方には嬉しく安心なサービスに。
一方、気に入った物を沢山食べたい方にはやや不向きなサービスとも言える為、一長一短。
料理は旬の食材やテーマに沿ったものを提供している為、ホテルらしいものが多いです。
ランチは平日4,800円+、土日5,500円+、ディナーは平日6,500円+、土日7,500円+と、
ホテルビュッフェとしては平均からやや高い感じ。
ホテルグランドパレス「カトレア」コスパの優れた穴場ホテルビュッフェ

居心地の良い広々とした空間が落ち着く、ホテルグランドパレスのカトレア。
現在はランチのみですが、ビュッフェも再開しています。
3,600円とホテルビュッフェとしてはかなりお手頃価格なのが嬉しい。
それぞれが小皿に盛られたビュッフェコーナーの他、
シェフが取り分けてくれるキッチンコーナーもあります。
ワゴンサービスはその日のスペシャリテが登場する事も。
基本的にマスク着用で、希望の方には手袋も用意。
新時代のホテルビュッフェの多くを取り入れたスタイルでの提供となっていますね。
もしかすると、実験的に行って、今後一番良いスタイルを模索しているのではないかと。
品数は少な目ではありますが、どれも丁寧な味付けとなっており、
ホテルビュッフェの良さはしっかり感じられます。
何より、コスパの良さと抜群の雰囲気が光りますね。
今回取り上げるホテルの中では穴場と言っても差し支えないでしょう。
ホテルニューオータニ「ビュー&ダイニング ザ・スカイ」超高級プレミアムビュッフェ!

現状、再開しているホテルビュッフェでも最も高価格帯となっているのが、
老舗ホテルニューオータニの「ビュー&ダイニング ザ・スカイ」
水曜日~日曜日の限定開催で、ランチが9,000円++、ディナーはなんと13,000円++。
ランチであっても++を含めると1万円を超える超高級ホテルビュッフェとなっています。
最大の特徴は鉄板焼コーナー。
国産牛やホタテを惜しみなくそして豪快に鉄板焼きで提供してくれます。
他にも、職人がその場で握る寿司コーナー、目の前で揚げる天ぷらコーナー等、
正しく、ホテルビュッフェの醍醐味全てを集約したホテルビュッフェとなっています。
今回のコロナ渦になり、席間が贅沢に取られたこともあり、
非常に優雅なホテルビュッフェが楽しめますね。
新しいスタイルというワケではなく、
意地でもホテルビュッフェらしさを貫くところに好感が持てます。
まとめ
今回の新型コロナウィルスの影響で、ホテルビュッフェは壊滅の危機に瀕しました。
しかし、各ホテル様々なスタイルを模索し、
現在ではランチ・ディナーでビュッフェを提供するホテルも
徐々にではありますが増えてきました。
ワゴン系、小皿系、ライブキッチン取り分け系、オーダー系が多いですね。
専用トングや専用手袋での提供をするホテルビュッフェもありますが、
現在は上記4種が主流となっています。
そんな中、ホテルニューオータニは昔ながらのホテルビュッフェを貫いており、
昨今の風潮に一石を投じています。
価格帯はホテルビュッフェとしては最高クラスに高級ですが、
値段に見合うだけの内容となっており、その料理はどれもが一級品。
ビュッフェでは考えられない程贅を尽くしており、
この価格帯だからこそ、従来に近いスタイルでビュッフェを提供出来る気もしますね。
この状況下でビュッフェを提供するのはかなり難しいはずですが、
ニューオータニを除けば、そこまで価格帯が上昇しているワケでもないのが驚きです。
品数が減った分、ロストが少なく出来ているのかもしれませんね。
今後、どのスタイルがホテルビュッフェのニュースタンダードになっていくのか、
それとも、ニューオータニの様に従来のスタイルを改良したものがスタンダードに返り咲くのか、
ホテルラバーとしては、是非とも注目したいところです。
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