ホテルによっては、高階層などに特別なフロアや客室が存在します。
「クラブフロア」
通常フロアと比べると数千円から数万円の違いがあり、お手頃とは呼べません。
しかし、そのサービスはまさしくエグゼクティブ。
多くのホテルがクラブフロアラウンジを常設し、
軽食や飲み物、夜にはアルコールを含む簡単な食事まで取る事が出来ます。
勿論、料金は宿泊費に含まれているので、何も気にせずゆっくり楽しむ事が出来ます。
クラブフロアコンシェルジュが居る事もあり、
レストランの予約から、ちょっとしたサプライズのお願いまで、様々な要望を引き受けてくれます。
こちらでは、そんな「クラブフロア」があるホテルをご紹介します。
クラブフロアに泊まる事を趣味としている筆者の感想も記載しますので、
ホテル選びの参考になれば幸いです。(感想は辛口です、あくまで個人の感想です。)
当サイトのクラブフロアを紹介する基準はコチラのページにて。
グランドニッコー東京 台場「エグゼクティブフロア」
会員制度「One Harmony」「I Prefer」
25~28階にあるクラブフロア。
クラブプレジデントフロアから改称され、エグゼクティブフロアとして。
2018年4月27日にエグゼクティブラウンジが完成し、
エグゼクティブフロアとしても完全リニューアルが完了しました。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブラウンジ | ロビー2階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 営業時間8:00~22:00 8:00~11:00はモーニングタイム 軽めのビュッフェスタイル 15:00~16:30はアフタヌーンティータイム マカロンやスイーツ等のお茶菓子を 17:00~20:00はカクテルタイム オードブルやアルコールを楽しめます。 20:00~21:30はナイトキャップ オードブルが下げられ、 ナイトキャップ用のフードとアルコールが引き続き楽しめます。 その他の時間帯では、アルコール以外のドリンクや、 ちょっとしたスイーツ・フルーツも楽しめます。 |
ビューラウンジ27th | 営業時間8:00~22:00 以前利用されていたラウンジはビューラウンジとして。 コーヒーや紅茶をいただけます。 基本的にセルフサービスとなっています。 |
フィットネスクラブ利用無料 | 通常は1,080円。 |
朝食サービス | The Grill on 30th、 通常3,270円 日本料理 大志満、 通常3,339円 鮨 玉かがり 天ぷら 玉衣 通常3,270円 GARDEN DINING、 通常2,736円 ルームサービスでのアメリカンブレックファスト、 通常2,800円 コンチネンタルブレックファスト 通常1,700円 も選択出来ます。 |
冷蔵庫内の飲み物無料 | ビール、赤・白ワイン、ソフトドリンク、 ミネラルウォーターが用意されます。 |
ウェルカムギフト | ちょっとしたお菓子をプレゼントして貰えます。 |
駐車場1滞在1台分無料 | 滞在中は1台分の駐車料金が無料になります。 |
新しくなったエグゼクティブフロアはサービスも刷新。
まずはエグゼクティブラウンジから。
フロントカウンターのほぼ真向かいに位置します。
広さはまずまず。客室数を考えると少し狭いかもしれません。
しかし、リニューアルしたばかりなので流石にキレイです。
アフタヌーンティータイムはマカロンや数種類のケーキ、
クッキーやパン類等、以前のラウンジと比べると少しボリューミーに。
ゆったりお茶をするには十分です。
ミネラルウォーターがバーで馴染みの「FUJI」だったのは高ポイント。
カクテルタイムやナイトキャップのオードブルは品数、質共にイマイチな印象。
お酒が楽しめない方にはやや厳しいかもしれません。
何か1品でも絶品なフードがあれば別なのですが・・・。
その代わりアルコール類はカクテル用のリカーが充実しており、
お願いすれば簡単なカクテルなら作って貰えます。
朝食はラウンジでは殆ど開催されず、
レストランやインルームダイニングの利用が基本になる様です。
その代わり、選択肢はかなり幅広く、行く度に楽しみがあります。
スタンダードは「The Grill on 30th」のセミビュッフェですが、
朝からお鮨が食べられる「鮨 玉かがり 天ぷら 玉衣」もあって面白いですね。
以前使われていたクラブラウンジはビューラウンジとして利用出来ます。
基本的には無人で、セルフサービスのコーヒー、紅茶がある程度。
その分、高層階で抜群の景色なので、
ちょっとした空き時間にのんびりするには絶好のスポットです。
他にも駐車料金無料や冷蔵庫内無料等、特典の拡充がされており、
差別化が図られているのは好印象です。
通常フロアとの差額は朝食を加味して12,000円~。
実際にはもう少し差額は縮まる計算でもありだと思います。
これにプラスして駐車場料金無料や冷蔵庫無料、
フィットネス無料やラウンジの利用がついてくるので、コスパは割と高めです。
ラウンジに豪華さはありませんが、宿泊代金もそこまで高くなく、
週末やイベント開催時を外せばゆったり過ごせるので、滞在日次第ではおすすめです。
ロイヤルパークホテル「エグゼクティブフロア」
会員制度「ザ クラブ・ロイヤルパークホテルズ」「I Prefer」
2013年にリニューアルされたクラブフロア「エグゼクティブフロア」
より展望の良いラウンジに生まれ変わりました。
対象客室数は205室とかなり多いです。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブラウンジの利用 | 20階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 営業時間7時~21時 7時~10時は朝食 洋食メインのブッフェスタイル 土日祝日は和食メニューも 11時~17時はリフレッシュメントサービス コーヒーや紅茶等をクッキー等の軽食と共に。 17時~20時はカクテルサービス(アルコールは20時30分) ちょっとしたオードブルとアルコールが楽しめます。 |
各アメニティの追加 | 加湿器やバスローブ、バスピロー等。 女性には嬉しい化粧水や乳液等のバスアメニティセットも追加されます。 ロクシタンのバスアメニティ。 |
お部屋にネスプレッソ | |
レイトチェックアウト | 当日状況に左右されますが15時まで延長可能。 旅行代理店等からの予約では基本的に対象外。 |
フィットネスクラブ無料 |
エグゼクティブラウンジは評価が分かれる所。
ラウンジ自体は中々に広いのですが、対象客室数と比較すると席数は少ないです。
リフレッシュメントサービスは品数も少なく、お茶菓子も少しだけです。
その為か利用する人も少なくゆったりしています。
パンはホテルメイドの物が提供されている為、パン好きの方には嬉しいかと。
カクテルタイム時はお酒が飲めるか否かで評価がガラリと変わるかと思います。
お酒は日本酒やスパークリングワイン等一通り揃っている為、
特筆すべき点はありませんが、飲める方には必要十分な感じです。
オードブル等は量も質もかなり控えめなので過度な期待は禁物です。
本当におつまみ程度です。
朝食も質や品数こそ、そこまで良くはありませんが、
あまり多く食べない方ならば丁度良い量かもしれません。
通常フロアとの価格差は5,000円前後。
以前と比べれば、かなり価格差がなくなり、使いやすくなりました。
ロイヤルパークホテルは、ホテル内レストランも充実しており、
且つリーズナブルに楽しめる場所が多いです。
お酒を飲まない方なら少し広めのデラックスに宿泊し、
レストランで軽めに楽しむという選択肢も有りかと思います。
ウェスティンホテル東京「ウェスティン エグゼクティブ クラブ」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
15階以上がクラブフロア。
天気が良ければ東京タワーもはっきりと見える高階層です。
対象客室数は170室。
2017年5月15日から、特典が充実しました。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブクラブラウンジの利用 | 17階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有(限定的) 営業時間6時~22時 6時30分~10時は朝食 洋食をメインとしたブッフェスタイル 17時~19時30分はイブニングカクテルサービス ホットミールも含めた軽食と アルコールが楽しめます。 この時間にはザ・バーもしくはコンパスローズでの イブニングカクテルサービスも楽しめます。 19時30以降はお一人1杯までアルコールサービス。 その他時間帯はティーサービス お茶菓子やコーヒー・紅茶をいただけます。 |
朝刊サービス | |
朝食サービス | フレンチレストラン「ビクターズ」、 日本料理「舞」(日・祝日のみ限定)、 インターナショナルブッフェレストラン 「ザ・テラス」でも朝食を楽しめます。 4~12歳のお子様は別途有料になります。 (ザ・テラス、舞は2,502円、ビクターズは4,603円) |
シューシャインサービス |
通常フロアとの主な違いはラウンジの使用有無。
ラウンジは以前よりも多少改善されました。
朝食サービスがつき、選択肢が大幅に増えた為、
態々ラウンジを選ぶ必要はないかと思います。
しかし、ゆったりと食事をとりたいなら、一応選択肢としてもありなレベルです。
おすすめはやはりビクターズの朝食。量こそ少なめですが、お味は確かです。
勿論、ザ・テラスのビュッフェもなかなか美味しいです。
イブニングカクテルは、ホットミールも複数あり、
フードは無くなる度に新しい物が追加される形です。
補充ペースは変わらず少な目ですが、以前よりも良くなりました。
相変わらずラウンジの広さに比べ、対象客室数が過剰であり、
ウェイティングが発生する事は否めません。
「ザ・バー」、「コンパスローズ」でのサービスが追加された為、
多少緩和はされましたが、多数のフード類が提供されているのはラウンジのみなので、
ゆっくり飲みたい方はどちらかに行かれた方が無難です。
個人的にはザ・バーが断然おすすめです。
ザ・バーは喫煙可のシガーバーなので、煙が苦手な方はコンパスローズやラウンジで。
通常は1,000円以上掛かるドリンク代が、種類は限られていますが無料で楽しめます。
ホテルバーなのでその味は折り紙付き。
お酒が飲める方には最上級のクラブフロア特典だと思います。
それ以外の時間帯は比較的ゆったりとしており、快適なラウンジになります。
特にティータイムやイブニングカクテルに提供されるケーキは中々の美味しさです。
補充される量が少ないのは変わらずなので残念。
ティータイムにはクラブラウンジでは滅多に見ない駄菓子コーナーも。
通常フロアとの価格差は朝食代金を加味して10,000円弱。
ビクターズの朝食を選択するのであれば、かなりお得感が増しました。
また、イブニングカクテルサービスも2店舗でも提供される様になった為、
この差額であれば、割と満足出来る可能性が高くなりました。
ただ、価格帯を考えると気軽におすすめは出来ません。
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