ホテルによっては、高階層などに特別なフロアや客室が存在します。
「クラブフロア」
通常フロアと比べると数千円から数万円の違いがあり、お手頃とは呼べません。
しかし、そのサービスはまさしくエグゼクティブ。
多くのホテルがクラブフロアラウンジを常設し、
軽食や飲み物、夜にはアルコールを含む簡単な食事まで取る事が出来ます。
勿論、料金は宿泊費に含まれているので、何も気にせずゆっくり楽しむ事が出来ます。
クラブフロアコンシェルジュが居る事もあり、
レストランの予約から、ちょっとしたサプライズのお願いまで、様々な要望を引き受けてくれます。
こちらでは、そんな「クラブフロア」があるホテルをご紹介します。
クラブフロアに泊まる事を趣味としている筆者の感想も記載しますので、
ホテル選びの参考になれば幸いです。(感想は辛口です、あくまで個人の感想です。)
当サイトのクラブフロアを紹介する基準はコチラのページにて。
東京プリンスホテル「クラブフロア」
会員制度「プリンスステータスサービス」
2017年に新設されたクラブフロアです。
11階はクラブフロア専用となっており、客室も全てリニューアルされています。
サービス名 | 備考欄 |
クラブラウンジの利用 | 1階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有(限定的) 営業時間7:00~21:00 10:00~17:00はティータイム お茶菓子やソフトドリンクが楽しめます 17:00~21:00はカクテルタイム アルコールが楽しめ、少しだけおつまみが提供されます |
朝食サービス | ブッフェダイニングポルトにて (通常2,800円++) |
2017年に新設されたばかりのクラブフロア。
主なサービスは朝食とクラブラウンジの利用です。
ティータイムのフード類は寂しい品揃え。
質は一般的なものなので、ゆっくりお茶をするには適していますが、
長居するにはやや厳しめ。
カクテルタイムもティータイムにチーズ類が数点追加されるのみでフードは変わらず厳しめ。
アルコールに関しても特筆すべき点はありません。
以前はラウンジにて朝食の提供をしていたそうなのですが、現在は朝食無料サービスに変更。
朝食の時間帯はソフトドリンクのみで、フード類もありません。
価格差は朝食を加味すると5,000円前後~。以前よりは価格差が小さくなりました。
客室自体はリニューアルが施されており使いやすいです。
ラウンジの質自体は以前とほぼ変わらない状態なので、
やはり使い方が上手くない印象は変わりません。
プラス3,000円前後で通常フロアの広めの客室が泊まれる為、
そちらの方がありではないかと思います。
グランドプリンスホテル高輪「クラブフロア」
会員制度「プリンスステータスサービス」
2016年11月に全客室リニューアル時に新設されたクラブフロア。
客室数は84室。
12~15階がクラブフロアとなっており、クラブラウンジは完全新設です。
サービス名 | 備考欄 |
クラブラウンジ「花雅」の利用 | 1階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 営業時間7:00~21:00 7:00~10:00は朝食 ビュッフェスタイルで 10:00~17:00はティータイム お茶菓子やソフトドリンクが楽しめます 17:00~19:00はカクテルタイム アルコールが楽しめ、オードブルが提供されます 19:00~21:00はナイトキャップ ドライスナックやアルコールを引き続き楽しめます |
ザ・プリンスさくらタワー東京の サウナ&ブロアバス&フィットネス利用可能 | 7:00~23:00まで 通常2,160円 |
グランドプリンスホテル新高輪 ダイヤモンドプール&スカイプール利用可能 | 夏季限定 |
2016年のリニューアルを機に新設されたクラブフロア。
何故か当サイトでは今まで未掲載となっていました。
特典は高輪3ホテルに面した日本庭園も眺められるクラブラウンジと、
さくらタワー東京のフィットネスやブロアバス、
夏季には新高輪のプールも利用可能です。
やはり注目すべきはクラブラウンジ。
広さは中々の広さですが、対象客室はかなり多いので、終始混み合う事必至です。
ティータイムはマカロンや和菓子の他、生ケーキも数点ならび、
更には、パン類もある為、かなりボリューミーなラインナップ。
全体の種類こそ少ないですが、お茶をするには良いラウンジです。
心地良い陽射しと、日本庭園を眺めながらのティータイムは優雅ですね。
カクテルタイムはオードブルが数点提供されますが、これと言ったものはなし。
高輪2ホテルの各ラウンジと共通の品も多いです。
アルコールに関しても平均的な印象。
スパークリング日本酒として名を馳せた澪等は、お酒好きには嬉しいです。
朝食に関しても、カクテルタイムと同じで、高輪2ホテルと似たメニュー構成も。
ただ、こちらの方がパンと和食がかなり充実しており、
エッグステーションもある為、朝からお腹一杯満足度の高い朝食を楽しむ事が出来ます。
通常フロアとの価格差は朝食を加味すると3,000円程になりました。
特典の大部分をクラブラウンジが担っているわけですが、
そのクラブラウンジも対象客室が多い為、
混雑があると値段分楽しめるかどうかが難しいです。
リニューアルされたクラブラウンジを持つ新高輪と価格帯もほぼ同じな為、
その悩ましさはより増しました。
初めての滞在なら、週末や繁忙期以外の方が、満足度は高いかと思います。
現在は高輪他2ホテルのクラブラウンジも併せて利用出来る為、
その悩ましさは更に膨らむ事に。
高輪3ホテルの中で最もお手頃価格で宿泊出来る為、
コスパを求めるならこちら一択です。
ストリングスホテル東京インターコンチネンタル「クラブインターコンチネンタル」
会員制度「IHG ONE REWARDS」
2019年9月に客室のリニューアルと共に誕生したクラブフロア。
客室数は47室。
26階のロビーフロア奥にクラブラウンジがあります。
サービス名 | 備考欄 |
クラブラウンジの利用 | 26階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 営業時間7:00~22:00 7:00~11:00は朝食 オーダーセットの他、アラカルトも 14:30~16:30はアフタヌーンティー アフタヌーティーセットの他、御茶菓子をドリンクと共に 17:30~19:30はイブニングカクテル アルコールドリンクをカナッペと共に |
プレスサービス | 1滞在中、スーツ上下着まで無料 |
ターンダウンサービス | |
ランドリーサービス20%オフ | |
ホテルレストラン優先予約 | |
シューシャインサービス | |
バスアメニティー | THANN |
遂に蘇ったストリングスホテル東京インターコンチネンタルのクラブフロア。
対象客室数は47室と、ホテルの総客室数の約4分の1がこのクラブフロアの対象に。
やはり注目は新設されたクラブラウンジ。
新設から時間が経ち、徐々にこなれてきた感じが出てきました。
ANAインターコンチネンタルホテル東京と同じく、
ハーフオーダー、ハーフセルフの形式に落ち着いた模様です。
アフタヌーンティーは定番の三段スタンドで提供。
品数こそ多くはありませんが、
ビュッフェ台にもスイーツがいくつか並んでいるので、満足度は高め。
紅茶もいくつか種類があるので、楽しみ方が色々出来ます。
イブニングカクテルはフードがオーダー式。
その他、ビュッフェ台にもいくつかコールドミールやスイーツが並びます。
アフタヌーンティーとは違うスイーツが幾つか提供されます。
質はほぼANAインターコンチネンタルホテル東京と変わらずな印象。
オーダー式のフードは各レストランから提供されたもの。
これもANAインターコンチネンタルホテル東京と変わらないスタイルですね。
アルコールに関しては、クラブラウンジとしては及第点。
ウィスキーやワイン、スパークリングも割と美味しいものが揃っています。
また、カクテルをお願いする事も出来ます。
特筆すべきは朝食。
和食は品切れも発生する程の人気メニューとなっており、
質も良いものが提供される為、人気になるのも頷けます。
他にもアラカルトメニューが用意されている他、
ビュッフェ台にはコールドミールが並びます。
ここは是非、セットメニューとアラカルトメニューを中心に楽しむ事をおすすめします。
割と遅い時間までクラブラウンジが営業しているのも嬉しい点。
イブニングカクテルのフードは少食な方ならお腹いっぱいになる程のボリューム。
質も全体的に高く、満足度は高いです。
滞在費は43,000円前後~とクラブフロアとしては平均的な価格帯。
通常フロアとの価格差は朝食を加味すると13,000円~。
2人での宿泊であれば、10,000円前後~の差額まで縮まります。
特典の比重がほぼクラブラウンジになっている為、
クラブラウンジをしっかり楽しむ滞在であれば、コスパは高め。
リニューアルされたばかりの客室なのも手伝って、
現状かなりおすすめし易いクラブフロアです。
是非、この質と価格帯を維持して貰えれば、
東京都内でも屈指のおすすめクラブフロアになる可能性が。
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