
今回宿泊記をお届けするのは
「温泉旅館 由縁 新宿」
運営を担当するのはUDS株式会社。
MUJI HOTEL GINZAやホテルカンラ京都等、
個性的なホテルや飲食店を多く手掛けています。
開業は2019年と比較的新しいです。
温泉旅館 由縁 新宿 住宅街やオフィスが連なる街に突如現れる旅館風な建物

最寄駅は新宿御苑前駅や新宿三丁目駅で、駅から徒歩10分前後。
住宅街やいくつかのオフィスがある街並みに突如として旅館風な門構えが姿を現します。
新宿という都会には全く似つかわしくないからこそ、どこか高級感があります。

門をくぐると、エントランスまでは少しだけアプローチが続きます。
こういった造りは、より旅館を想起させるので素敵ですね。
夜になると、一段と落ち着いた雰囲気になります。
因みにエントランスは深夜になるとロックが掛かり、
カードキーを持っていないと入館出来なくなっているのでセキュリティも安心です。

エントランスを抜けるとすぐ左手に見えてくるのは、
ホテル唯一のレストラン「夏下冬上」
朝食会場も兼任するこちらのレストランはランチがとてもリーズナブルです。
夜でも、ホテルディナーの中では割とリーズナブルに楽しめます。

ホテル館内に入ると、ほんのりといい香りがしてきます。
その正体はロビーフロント途中にあるこのお香。
香りはホテルの思い出に強く結びつくので、素敵な演出の1つだと思います。

フロント窓口は3~4つ。
混雑に合わせて割とフレキシブルに対応している様です。
チェックイン手続きはフロントで紙にて行う他、
宿泊前日~当日にSMSで送られてくるWEBチェックインを行うと、
かなりスムーズにチェックインする事が出来ます。

少しだけフロント周りを見ていきましょう。
ホテルではこういったいくつかのアメニティを実際に購入する事が可能。
館内着として後程活躍する浴衣や手ぬぐいは、このホテルらしいアイテム。
升が売ってるのも珍しいですね。

エレベーターは2基と、18階建てのホテルとしては少なめ。
その為、そこまで繁忙期の宿泊でなくとも待つことが結構あります。
更には18階に後述する温泉露天風呂がある為、夕方から夜に掛けては相当待つ場合も。
これはホテルのBADポイントの1つとなっています。

1階以外のフロアは少し違った雰囲気のエレベーターホールになるのは良いですね。
より旅館らしさが強まっている気がします。
温泉旅館 由縁 新宿 セミダブルルーム 流石に狭過ぎる客室にギュッと詰まった温泉旅館要素

今回宿泊したのは最もリーズナブルなセミダブルルーム。
まず初めに書かなければならないのはその狭さ。
客室の広さは僅か12㎡とかなりコンパクトです。
予め部屋の広さは判っていましたが、いざ入室するとその狭さに驚きます。

先にウェットエリアから見ていきましょう。
自動開閉はしないものの、自動洗浄機能がついています。
トイレットペーパーの固さから、様々な厳しさを感じます。

基本は温泉露天風呂を使う方が殆どだとは思いますが、
一応シャワーブースも備わっています。
シャンプー等のトイレタリーはブランド等不明です。

ここからは客室内の備品やアメニティ等を見ていくことにしましょう。
ホテル館内の他、近距離なら自由に履いて移動出来る雪駄が用意されています。
本格的な雪駄ではないですが、気軽に履けるのは良いですね。
後程出てきますが、雪駄用の足袋も用意されています。

ハンガーは4本で、パンツ用が2本と通常が2本となっています。
収納スペースが皆無に近い客室なので、夏場はともかく、
冬場は中々困るかもしれません。

入口付近には、各種アメニティや温泉用の籠が用意。
こちらの温泉露天風呂は、タオル等の用意が一切なく、客室から持参します。
気になるのは写真中央の木箱ですね。

こちらのは各種アメニティの他、お茶碗や急須、お茶菓子が収まっています。
アメニティに関しては、上位ランクの客室を除くと本当に最小限。
一応温泉露天風呂には、乳液や化粧水といったものはありますが、
その他のアメニティの用意はないので、予め持参する必要があります。
このあまりにも少ないアメニティもBADポイントの1つ。

ベイシンは1つ。客室にあるコップは今写っている物のみと本当に最小限。
ミネラルウォーターは2つがサービスとなっています。
ルームアメニティは最近のハイビジネスホテルとしては異例の少なさですね。

下段の棚にはヘアドライヤー、湯沸かしポット、そして冷蔵庫となっています。
これでほぼ客室内を紹介し終えました。
因みに、客室内は小上がりがあり、全て畳敷きとなっています。
畳はかなり硬い感触で、やや清潔感に欠けるといった感じ。
温泉旅館 由縁 新宿 セミダブルルーム 初めて見るタイプの窓と思いの外楽しめる客室からの景色

残るはベッドエリア、もといベッドのみ。
ベッドはセミダブルなのでお2人での宿泊だとかなり厳しめ。
とはいえ、全193室のうち、約半数となる98室がこのセミダブルルームとなっています。

浴衣はMサイズが用意されていますが、
S、L、LLサイズもコインランドリーの場所にあるとのこと。
因みにコインランドリーは5、10、15階にあります。
コインランドリールームには他に、電子レンジやアイスディスペンサー、自動販売機も。
浴衣の帯が割と伸縮するタイプなので、適当に結んでも大丈夫です。

左側にはルームコントローラーがありますが、物理ボタンが2つと、
ベッドサイドミラーの調光つまみが1つ、
後はコンセントが通常のものとUSBの2つです。
ベッドマットレスは割と硬め。

この客室と言いますか、このホテル最大の特徴となっているのがこの窓。
スイートルームを除き、ほぼ全客室がこの小さな窓となっています。
備え付けの椅子に座っても、角度的にちゃんと景色を見る事は出来ず、
あくまでベッドに寝転がった状態でのみ、しっかりと景色を見られる窓となっています。

この窓はかなり賛否両論ある窓となっており、特に低階層は景色がかなり厳しいです。
その為、今回の宿泊は高階層指定のセミダブルルームを予約しました。
通常のホテルなら最上階に温泉露天風呂があるので、
客室の景色は二の次でも良いと思うのですが、
このホテルに関しては、客室が狭いだけに、客室からの景色も結構重要な要素だと思います。

価格差は1000円弱程度で収まるので、絶対に高階層確約プランで予約をおすすめします。
角度を変えるとこの様に、NTTドコモ代々木ビルの時計台も。
こちら側の景色としてはかなり良い景色の客室だと思います。

私の好きな夕暮れから日没までの黄昏時の様子。
都庁やコクーンタワーといった、新宿の有名な建物も一望出来ます。
立地が立地なので、この景色はこのホテルならではと言って良いかと思います。
温泉旅館 由縁 新宿 セミダブルルーム 高階層なら夜景も楽しめる!残念なBADポイントも・・・

夜景も中々見応えのあるものに。
特に目立つのは右手に写る東急歌舞伎町タワー。
竣工は2023年1月を予定していますが、外観はほぼ出来上がっていますね。
都内ホテルとしてはパークハイアット東京の次に高い建物になるそうです。

新宿の摩天楼も美しく輝いていますね。
新宿の夜景を楽しむには中々良いこのホテルなのですが、
客室のBADポイントがもう1つ。
それは防音性の低さ。
特にドア側の防音性の無さは見過ごせません。
他の客室のドアが開いた音もはっきり聞こえるレベルなので、
エレベーターホール付近の客室はかなり厳しいのではないでしょうか。
客室からの様子は以上となります。
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