ホテルによっては、高階層などに特別なフロアや客室が存在します。
「クラブフロア」
通常フロアと比べると数千円から数万円の違いがあり、お手頃とは呼べません。
しかし、そのサービスはまさしくエグゼクティブ。
多くのホテルがクラブフロアラウンジを常設し、
軽食や飲み物、夜にはアルコールを含む簡単な食事まで取る事が出来ます。
勿論、料金は宿泊費に含まれているので、何も気にせずゆっくり楽しむ事が出来ます。
クラブフロアコンシェルジュが居る事もあり、
レストランの予約から、ちょっとしたサプライズのお願いまで、様々な要望を引き受けてくれます。
こちらでは、そんな「クラブフロア」があるホテルをご紹介します。
クラブフロアに泊まる事を趣味としている筆者の感想も記載しますので、
ホテル選びの参考になれば幸いです。(感想は辛口です、あくまで個人の感想です。)
当サイトのクラブフロアを紹介する基準はコチラのページにて。
ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅
会員制度「ニューオータニクラブ」
「I Prefer」
ホテルニューオータニ本館の11、12階にあるクラブフロアのみのホテル。
まさしく、ホテルinホテルを体現しているフロアです。
サービス名 | 備考欄 |
エグゼクティブラウンジの利用 | 11階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 営業時間7時~22時 7時~10時は朝食 ピエールエルメのクロワッサンを中心に和洋ブッフェ 10:00~12:00はモーニングスナック 朝食から一部メニューが除かれ引き続き提供 12:00~14:00はランチ サンドウィッチやドーナツ等のファストフード中心 14:30~16:30はアフタヌーンティー 日替わりのお茶菓子をコーヒーや紅茶と共に 17時30分~20時はオードブル 数点のカナッペとアルコールが楽しめます 20時~21時30分はナイトキャップ&チョコレート カナッペが下げられ、スイーツが追加されます 月に1日だけ、生演奏のイベントが行われます。 |
ネット無料 | |
駐車料金無料 | |
ジム・スパの利用無料 | 滞在中は何度でも無料 |
朝食サービス | ルームサービスやレストランへの振り替えも可能 |
刷新されたエグゼクティブラウンジがやはりこのホテルのハイライト。
1日6回のフードプレゼンテーションは恐らく国内最多。
まずはアフタヌーンティーから。
ホテル内ショップSATSUKI謹製のスイーツが所せましと並びます。
こればかりは絶品の一言。ケーキ、リーフパイ、マカロンは必ず味わいたい一品です。
季節次第で和菓子も提供。
ピエールエルメのクロワッサンイスパハンも存在感を放っています。
国内でも数店舗でしか味わえない希少な1品です。こちらも季節限定との事。
正直な所、何を食べても美味しいとしか口から出てこない幸福の時間になる事間違いなし。
また、ウェルカムシャンパンも希望であれば可能との事。
至れり尽くせりとはまさにこの場所の事を言うのでしょうか。
続いてオードブル。
こちらはおつまみ用のチーズ等数点と、フード数点。そしてアルコールが並びます。
ワイン好きにはたまらないジロールで削るチーズも。
こちらも季節限定になるかもしれないとの事。
サンドウィッチやサラミ等、1品1品拘ったものが多いです。
種類は多くないので、あくまで使い方は以前と変わらず、
ディナー前に少しつまむ程度の使い道がおすすめ。
この時間帯の目玉はフードではなく、ダブルコンソメスープ。
是非アルコールを頂く前に一杯飲みたい至高の一品。有無を言わさぬ絶品です。
アルコールは相変わらず抜群の質の高さ。
ディナーをやめてここで飲んでいようかと思いたくなる程です。
20時以降はナイトキャップ&チョコレート。
ピエールエルメ&SATSUKI謹製チョコレートとスイーツが数点。
甘い物好きにはたまらないです。是非アルコールとのマリアージュを。
朝食は以前とほぼ変わらず。
国内でも数店舗しか楽しめないピエールエルメのクロワッサン他、
どちらかと言うとお腹に優しい品々が並びます。
個人的には和食はクラブフロアラウンジでも1,2を争う絶品だと思います。
品数は多くなく、ホテルビュッフェらしい食べ物も少ないですが、
ゆったり朝食を取るにはぴったりの空間です。
勿論、折角ですからクロワッサンは忘れずに頂いてください。
モーニングスナックは、朝食やランチ、
アフタヌーンティーからそれぞれの品が一部ずつ提供されます。
朝食に間に合わなかったり、小腹が空いた方の為の時間と言った感じで、
これと言って特筆すべき点はありませんが、クロワッサンが引き続き楽しめますので、
朝食をレストランやお部屋でとられた方は足を運んでみるのも有です。
そしてランチ。
この時間帯限定のサンドウィッチが追加されますが、特筆すべき点は特になし。
チェックアウト時に名残惜しい一品を楽しむ感じでしょうか。
10周年を迎え、一新したフードプレゼンテーション。
種類を求める方は不満を抱かれるかもしれませんが、
質を求める方なら満足出来ない事は稀だと思います。
褒め過ぎかもしれませんが、品数を絞り、拘りの品々に焦点を絞った構成は、
クラブフロアらしいと感じられる構成で非常に好印象。
以前もかなり癖が強いエグゼクティブラウンジでしたが、
リニューアル後も中々に癖が強いです。
2018年4月以降にはジム・プールが滞在中何度でも無料になった為、
好きな時に運動出来る様になったのも嬉しい点。
流石に昨今の価格上昇の煽りを受け、現在は70,000円前後~となり、
東京都内でも屈指の価格帯のクラブフロアになってしまいました。
以前の50,000円代後半スタートならかなりおすすめしやすかったのですが、
現状はコスパを考えるとやや悩ましいです。
第一ホテル東京「プルミエールフロアー」
会員制度「第一ホテルメンバーズクラブ」
19~20階にあるクラブフロア。
新橋駅から直結な為、出張時には重宝するホテルです。
2018年に全客室がリニューアルされました。
対象客室数は50室前後です。
サービス名 | 備考欄 |
プルミエールラウンジの利用 | 20階 営業時間7時~21時 7時~10時は朝食 コンチネンタルブレックファーストがいただけます。 14時~21時はティータイム コーヒーや紅茶をお茶菓子と共に。 17時30分~19時30分はカクテルアワー ワインやカクテルをちょっとしたカナッペと一緒に |
フィットネスクラブ利用料無料 | 通常2,160円 |
客室内ミニバー・冷蔵庫無料 | |
エスプレッソマシン | |
朝食無料 | アンシャンテ、東海亭、 ラ・パランツァ、ルームサービスから選択可能 |
リニューアルに伴い、特典が拡充されました。
ラウンジは基本的にセルフサービスのみ。調度品等はかなり豪華な造り。
席数は少ないものの、基本的に長居する人もおらず。
カクテルアワーも本当に気持ち程度の品揃えなので、食前の1杯くらいな感じ。
通常フロアとの価格差は朝食を加味して3,000円前後から。
フィットネスクラブ無料やミニバー無料がついた為、以前よりお得感が増しました。
また、2019年前後から朝食が選択可能となり、ルームサービスも選べる等、
更にサービスが拡充され、お得度があがりました。
ホテル内にレストランも多く、また近隣にも山ほどある為、
態々クラブフロアに泊まる必要はあまりないですが、
よりゆったりとしたい場合なら、選択肢としても良いかもしれません。
浅草ビューホテル「エグゼクティブルーム」
23・24階にあるクラブフロア。
国際通りにある、浅草を代表するホテルです。
サービス名 | 備考欄 |
アメニティセット | ミキモトのスキンケアセットやバスアメニティを中心に、 バスローブやボディスポンジ等、追加品多数 |
ベッドマットレスがシーリー社の物に |
こちらも、クラブフロアと言うよりは、上級のお部屋な感じです。
フロアへは、キーがないとアクセス自体が出来ない為、そういった面では安心。
価格差は5千円~7千円なので、お得かは微妙な所です。
ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町「クラブフロア」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
対象客室数は全部で79室。
東京タワーまで見渡せる高階層と景観が素晴らしいです。
サービス名 | 備考欄 |
クラブラウンジの利用 | 34階 ラウンジでのチェックイン・チェックアウト可 コンシェルジュサービス有 営業時間7時~22時 7時~10時は朝食 ブッフェスタイルです。 14:30~16:30はティータイム 一部アルコールも含めた飲み物、お茶菓子や軽食が楽しめます。 17時~19時はイブニングカクテル アルコールと共にオードブルも楽しめます。 |
シューシャインサービス | 靴磨きサービス |
主なサービスはクラブラウンジの利用。
基本的には、セルフサービスになります。
朝食は品数も多く、質も中々に良好です。
やや混み合う事が多く、その点は注意が必要です。
しかし、レストランに比べるとゆったりと楽しむ事が出来ます。
ティータイムはスイーツを基本としたお茶菓子と、
一部アルコールも含む飲み物を楽しめます。
サンドイッチの様な軽食は殆どないですが、その代わりスイーツは充実。
この時間帯は比較的混み合う事も少ないので、お茶をしながらゆったり出来ます。
イブニングカクテルのオードブルはおつまみが中心。ホットミールはありません。
このおつまみ、どれも質は割と良好です。
アルコール類は、シャンパンを含めて多数。
シャンパンはルイロデレールからロスチャイルドに変更。
シャンパンとワイン以外は特筆すべき点がないのは残念な所。
また、オードブルは本当におつまみなので、
お酒を飲まない方にはやや厳しい評価になるかもしれません。
イブニングカクテルは時間が以前よりも短くなった点は注意が必要。
混み合う事も多いので、宿泊時期にも気を付けなければいけません。
2017年4月からは、宿泊者なら全員がフィットネスやプールが無料になった為、
特典がやや減りました。
通常フロアとの価格差は約15,000円に。
価格帯は変わらず60,000円間近とやや高め。
徐々にではありますが、価格帯が上がってきており、
また、ラウンジも僅かながら全体的に質が下がってきた点は気になります。
このままだと、気軽におすすめするのはやや厳しくなってきます。
シェラトン都ホテル東京「エグゼクティブフロア」
会員制度「Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)」
11、12階にあるクラブフロア。2017年6月に新たに誕生したばかりです。
2015年に誕生したシェラトンクラブラウンジがサービスの中心です。
対象客室数は81室です。
シェラトンクラブラウンジはアクセス権付宿泊プラン等があります。
サービス名 | 備考欄 |
シェラトンクラブラウンジの利用 | 2階 営業時間6時30分~22時30分 6時30分~10時30分は朝食 洋食中心のブッフェスタイル 11時30分~17時30分はティータイム お茶菓子やパン等をソフトドリンクやコーヒーと共に。 18時~20時はバータイム 各種アルコールやちょっとしたオードブルを楽しめます。 20時~22時30分はリフレッシュメント オードブルが下げられ、 ちょっとしたおつまみとアルコールが引き続き楽しめます。 クラブラウンジアクセス権付きの宿泊プランの方、 SPGプラチナ会員の方も利用可能です。 |
朝食サービス | ルームサービス(7時~11時) カフェ カリフォルニア(7時~10時30分) 四川(6時30分~10時) 大和屋三玄(7時~10時) いずれも通常2,970円 |
都ヘルスクラブ無料 | 通常1,645円 |
駐車場無料サービス | 通常1泊1,500円 |
バスアメニティ | 「ミキモト」のアメニティが追加されます。 |
2017年6月に出来たばかりの新しいクラブフロア。
主なサービスはクラブラウンジ、朝食サービス、都ヘルスクラブ無料と、
クラブフロアらしいサービスとなっています。
このホテルのシェラトンクラブラウンジは、
国内各シェラトンホテルのリニューアルに先駆けて作られたクラブラウンジです。
広さは対象客室数を考えると十分なのですが、
対象客室数はあくまでエグゼクティブフロアのみの客室数です。
コンフォートフロアみやびのラウンジアクセス権付プラン等もある為、
滞在時期によっては混雑もあり得ます。
ティータイムはマカロンやチョコ、パン等のお茶菓子が中心。
マカロンの種類が充実してきており、常時7種程度がお目見え。
変わり種だとわらび餅やおはぎ等が日替わりであります。
質は至って普通ですが、ゆったり寛ぐには丁度良いくらいかと。
ティータイムにも関わらずお腹に溜まるフードが
既に提供されているのも変わっている点ですね。
少食な方ならランチ代わりにもなり得るくらいのボリューム感です。
バータイムはアルコール、フード共に質も種類も平均的。
フードはホットミールも含め、多数並びますが、これと言ったものはありません。
こちらも、ゆったりとお酒を傾けながら語らうには丁度良いかと思います。
この時間帯も、お腹に溜まるフードが増えてきました。
朝食も、質や種類共に至って普通。ゆっくりと朝食をいただくには丁度良いです。
どことなく重たい食事がやはり多くなった気がします。
通常フロアとの価格差は15,000~。
朝食を加味して10,000円前後~といった感じ。
ラウンジアクセス権付コンフォートフロアみやびとの価格差は5,000円~10,000円程。
こちらは朝食を加味すると3,000円未満に収まる事も。
通常フロアとの価格差はかなりあり、ラウンジの質を考えると強くはおすすめ出来ません。
ラウンジが目的であれば、コンフォートフロアみやびの方がコスパに優れます。
ラウンジがフード重視、しかもランチやディナー代わりになる程のフードが増えた為、
ラウンジアクセス権付コンフォートフロアみやびのコスパの良さが更に際立ちました。
滞在費もなんとか30,000円代スタートになっているので、
混雑が少ない日であれば満足度も高く、おすすめし易いです。
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